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亀の瀬地すべり 奈良盆地は湖に [猫も歩けば棒立ち]

カワウ(川鵜)が羽根を広げています。
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雨が降った後!濁った水が流れていますが
こんな日でも
羽根で陰を作れば漁ができるのですか。
なにか食べなきゃ死ぬでしょうし。

南北に走る山地が大阪と奈良を隔てています。
そのままでは奈良盆地に水が溜まり
湖になりそうですが
わずかなすき間から大阪湾に水が抜けています。

そのすき間を流れる川が大和川。
生駒山地の南の端と
金剛山地の北の端との間隙です。

カワウの上をJR関西本線(大和路線)が
大和川を横断しています。
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その上流あたりでしょうか!
亀の形をした巨岩がいくつかあるので
亀の瀬と呼ばれている流れ。

今日の濁りと水量では見えないのかも。



その北の山肌は
「地すべり防止区域」とあります。
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ということは!
地すべりが多いということ?!

山肌にトンネルがあります。
「亀の瀬(1 号)排水トンネル」だそうです。
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お~!たしかにトンネルです!
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天井の配管から水がしたたっています。
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天井に開いた垂直のトンネル(?)からも。
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カメラがくもってしまいましたが。

早いはなし!
地すべり防止用の排水トンネルは
横に掘った井戸みたいなものと感じましたが。



亀の瀬の亀石が動くと地すべりが起こるという
いい伝えがあるのだそうな。

大昔から有名(?)な
地すべり地区なんでしょうか。

万葉集にも出ている「かしこのさか」だといいますが
よく分かりません。

もしかして長歌(1022)にあった
「恐乃坂爾 弊奉(かしこのさかに ぬさまつり)」
でしょうか。

その「恐乃坂」が
亀の瀬地域のどこかにあったのでしょうか。

大変危険な場所だったのか
おどろおどろしい漢字をあてていますね。



いや!地すべり歴史は
そんな新しいものではないようです。
4 万年以前から起きていた証拠が出ているそうな。

溶岩の上に新しい溶岩が重なり
その接触面がすべるようです。
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地層がはっきり分かれています。

190m も進んだら
トンネルの形が違っています。
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昔掘ったトンネルでしょうか。

50 年前から
いろんな対策工事をしてきたのですね。



思えば自然災害の起きそうなところを選んで
人は住んできています。

断層の谷筋には川が流れていたり
道を造りやすかったりするので家を建てます。

海抜ゼロ地帯には海の幸が豊富で
交通至便なので集落ができたり。

災害もなく!住みやすく!経済活動に適した!
100 %理想の地はないでしょう。

力づくで抵抗すれば
それ以上の力で地球は制裁を加えますよ。

海底を隆起させてエベレストを造るくらい
ちょっと身震いするだけでこと足りるのですから。



トンネルの前の道から上がって行けば
峠八幡神社。
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越えれば奈良でしょうか。

いにしえの人も休憩しながら
神仏に祈っていたのかも。

ある日!突然!ここで
奈良方面を見ると広大な水面があったら!?
驚きますね。

亀の瀬の地すべりだけで「奈良湖」は出現!?

なんて不謹慎な空想ですみません。

「おごるなかれ」

私にだけ聞こえる声が!?
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