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スナップエンドウのちらしずし [もっそうライス]

お!
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スナップエンドウがぶらさがっています。
わが家のベランダの雑草の鉢の上部。

“雑草の鉢” なんて
おフランス語(?)を使いましたが
ローズマリーの枯れた跡の鉢があるのです。

ローズマリーは
木立性のだろうがほふく性のだろうが
どれでも大変丈夫な木ですが
あまりにも旺盛に育っていたので
根を切り払い 3 分割して植え直したら
枯れてしまいました。ありゃぁ!

それを放置していたら
三つ葉とパセリと
スズメノカタビラなんかがいっぱい生えて
中に置いた小鉢に水がたまって
スズメが水浴に使っているというもの。

借金取りがくるので
昼間!たいてい出歩いていて
夕闇に紛れて帰宅して
水やりはしているのですが
株元は見ていても
あまり上のほうには
目が行ってなかったようです。

たまたま種子があったので
あちこちの植木鉢の隅にまいておいたのですが
ほとんど鳥に食べられていますね。
芽が出て双葉とともに持ち上がったタネでも
食べられますからね。

運よく生きながらえて苗が伸びてきたら
ヒヨドリなんかが
柔らかい先を食べてしまいました。

それで期待はしていなかったのですが
結実していました。

他の雑草の鉢にも 2 本ばかり育っています。

エンドウは自家受精なので
極端に虫の飛来しないわが家でも
結実するんですね。



スナップエンドウは
近年に入ってきた種でしょうけど
大手(タキイかサカタだったような?)の
種苗店から販売されたときには
“スナップエンドウ” だったはず。

その後大変食味のいいエンドウなので
つぎつぎに似たような種子が発売され
“スナックエンドウ” と
名づけて販売するところも出てきたと
死んだ祖母がいっていたような気がします。

それがふしぎにも日本人には
“スナップエンドウ” より
後発の “スナックエンドウ” のほうが
いいやすそうな人が多いと思いませんか。



昔からある “エンドウ” は
古名を “ノラマメ” といっていたと
多くの本に記述されていますが。

それは 10 世紀の
和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)や
18 世紀の
物類称呼(ぶつるいしょうこ)にあると
これまた!どの本にも
コピーしたように書かれていますが。

“ノラマメ” とは
どんな漢字をあててあるのでしょうか。

田んぼの畔に植えていたので
「野良豆」だと解説している書もありますが。
畔豆はエンドウじゃないでしょう。
だいいち!イネと成長時期が違うでしょう。



昭和 16 年(1941)新兵の高橋孟は
戦艦・霧島に乗船。
主計課に配属され
めしたき係となりました。

過酷な労働なのに 1 日が終わってから
先輩たちの陰険ないじめ!しごきが待っています。

「今日の献立は!?」

なにも知らずに働いています。
たとえ教えられても覚える暇もなく
雑用にこき使われています。

でもこの場ではなにか答えなくては大変です。
ふと!黒板を盗み見したら
「ノテー」とあります。

「ノテーであります」

ぶんなぐられていますね。

“ソテー” の “ソ” の字の
“チョン” が消えて
“ノ” の字になっていたのです。

つまり!それとおなじことが
起きていたのじゃないかと!?

“ソラマメ” を書き写すときに間違え
“ノラマメ” と書いた人がいたのかも。
間違えたものを
つぎつぎに踏襲してきたのじゃないかと?!

豌豆(えんどう)も蚕豆(そらまめ)も
まとめて “ソラマメ” と呼んでいた!
という説はおかしいですか。



自然をこれでもかと破壊しまくっている都会の
わが家の前の桃ケ池にも
“カラスノエンドウ” があります。
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食用のエンドウにそっくりだと思えるのですが。
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エンドウのミニミニサイズですが。

これを “ノラマメ” か
“ソラマメ” という可能性はないでしょうか。

あ!余計なことを思い出しましたが。

モンスター校長とモンスター父兄と
モンスター児童にはさまれて
死ぬ思いで毎日授業をしているおじさんが
“カラスノエンドウ” と
少し小さい “スズメノエンドウ” の違いを
教えているといっていましたが。
細かいはなしですね。

細かいついでにいえば
その中間の
“カスマグサ” があるそうですが。

カラスの “カ” スズメの “ス”
間の “マ” を合成して “カスマグサ”!?

ちなみに私の得意(?)分野の
「オオイヌノフグリはどうしているの?!

「ちゃんと “大犬の睾丸” と教えています」とか。

ホントーかな。

「オオイヌノフグリの実は毛だらけである。
「毛だらけは犬の睾丸である!
「これはヒトノフグリではだめだ。
「こんなに毛が生えていない。
「センセーの見せてあげようか。
「と!授業すれば分かりやすいよ。

「ぼくをクビにさせるつもりですか!」

それぐらいのことでクビになるのかぁ。
渡りにくい世界にいるのですね。



わが家のスナップエンドウを収穫。
丼 1 杯くらいありました。

さっと茹でて
到来もののママカリの酢漬けと
生姜(しょうが)の甘酢漬けを汁ごと
ごはんに混ぜてちらしずしです。
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残りのエンドウと
元気のよすぎる山椒の葉をちぎって
肴にします。
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生味噌とマヨネーズと
ちぎった酒粕を
ひと口食べるたびに適当につけながら
これまたもらいものの赤ワインを飲みましょう。

この組み合わせ!合わないでしょうか。
私は合せられるのです。



(高橋孟著/海軍めしたき物語/参照)
(敬称略)
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