しゃぶしゃぶ木曽路でランチ

私は基本！高倉健です。
顔とか生きざまではなく（当然ですが）
孤食が好きということだけですが。

東宝の池部良が
「高倉を男にしてください」と乞われ
東映に助演に行ったとき
映画会社が違うと
いろいろ驚いたことがあったそうな。

その中でたぶん一番驚いたことが
高倉健が食事をしているところを
だれも見たことがないといっていること。

演技ではなんでも食べているんですがね。

スタッフには下っ端のものにまで気をつかい
食べものを差し入れたりするのに
自分ではまったく食べなかったとか。

ちなみに東宝では主役級の役者は
大部屋の俳優やらスタッフやらには
エラソーにして威厳（？）を保ち
親しく口をきくのはご法度だったそうな。

孤食がいつでもいいとはいいませんが
松花堂弁当ではなくても
安い幕の内弁当でいいから
公園の木の下でひとり食べる楽しみを
健全な（？）あなたは知るまい！？
知らないでしょうね。

「おい！ランチに行こうぜ」とか
「おごってやるぜ」といわれても
すぐ！むかっとして断るのですが。

「たまには食事を」
「ごちそうさせてください」なんて
やさしくいわれると
なかなか！ばっさり断れない
情けない性格なんです。

「いえ！あの」
「急ぎますし！食欲もありませんし」

でも！偶然遭遇したカップルに
つかまってしまいました。

バツ 1 か 2 同士の中年の
いや！初老のカップル。
いつも仲がよくて
休日にはいっしょにいるのを見かけますが
同棲も結婚もしていないようです。

この間に入ってめしを食えと！？
勘弁してくださいよ。
しかし！向こうは逃がさないように
こちらを持ちあげて
低姿勢で！へりくだって、、、ああ。

「わたしら！肉体関係はないからね」

ああ！知りたくもありません。
たとえそうでも
うらやましくもなんともありましぇん。

してくださいよ！
肉体関係でも三角関係でも三角木馬でも！
なんでも腰が抜けるほどしてくださいよ。



「しゃぶしゃぶ　日本料理」の「木曽路」に
誘導されてしまいました。

長居公園店。


なん年ぶりでしょう。
10 年以上かも。

倉庫の片隅で
いっしょに発泡酒を飲むばかりの日々。
「たまには肉でも食べませんか」と
ちょっと縁があった某零細企業の社長が
張り込んでくれたところ。

あの人も！もう鬼籍に入ってしまいました。

ささやかに肉の 1 片に！
笑い合ったひととき。
なにがしあわせかどうか
分からなくなります。



「お昼のメニュー」の中から
カップルは 1,500 円（税抜き）のもの。

私は食欲がない（ということにして）
1,000 円（同）の松花堂弁当。


お呼ばれですから。
一番安価そうなもの。

こんな席では客やら上司やら師匠やらより
高価なものは食べられません。

これだから
人と食べるのがイヤでもあるのですがね。

野菜の煮ものにクズがかかっていて
冷やしてあるのが楽しい。

私にはついてないのですが
みなさんには茶碗蒸しがありました。

それって熱いのでしょうか。
冷たいのでしょうか。
ふと！思っただけですよ。

タグ：高倉健