SSブログ

行きなはんなや ステーキと代書屋 [パパラッチ!ママえっち?]

「おね~さんの近所に
「ステーキ店ができてますね。

私はよく「おね~さん」とか
名前に「ちゃん」をつけて
たとえばA子ちゃんとか
B江ちゃんとか呼ぶことが多いのですが
相手は「おばあさん」ですからね。

たいてい!還暦過ぎたおばあさん。

こんな対応は
地方によってはいやがられますが
大阪あたりでは
不服顔をする人は!まずいません。
お国柄でしょうか。

「ランチどきに
「1,000 円と書いてありますね。

「オープン記念に 200 円引いてくれるよ」

「ステーキだけか
「ごはんは別料金か書いていないので
「不気味です。

「ごはんもスープもついてるよ」

「いいですね。

「行きなはんなや」

「は!?

「肉が硬い」

「私!鬼の牙を持っていますので。

「でも!行きなはんなや」

「はぁ。

「量がない」

「ははは。



おばさんの「行きなはんなや」が
なぜか!おかしい。
思い出し笑いをしてしまいます。

そうそう「代書屋」ですかぁ!?
上方落語の。

桂米朝の師匠の桂米団治(4 代目)が
米之助(2 代目)時代に作った噺(はなし)。

昭和 14 年(1939)に
できあがったのではないかとは米朝の見解。

その時代には無筆の人が多く
代書屋にいろんなものを
書いてもらっていたのです。

この噺は多くの落語家が
アレンジして演じていますが
最初の「代書屋」には
「買いなはんなや」が
2、3 か所ありましたよ!たしか。

履歴書の代筆を依頼してきた男に
職歴を聞くと
そのひとつに
「減りどめ」を売っていたというのですね。

そのとき!男が代書屋に
あんなものは「買いなはんなや」と
いうのですね。

「買いなはんなや」といえる
いい加減なものばかり売っていたようです。



天神橋筋商店街を
そんなことを考えながら歩いていたら
「天五」あたりで遭遇しました。

ステーキ 150g のランチが 780 円!?
blog81.jpg

税抜きとはいえ
「行きなはんなや」並みの
安さじゃないですか。

ああ!
「1 ポンドのステーキハンバーグ」
「タケル 天満店」 ですか。
blog82.jpg

以前にここでワンコインのステーキ定食を
食べたような気もしますが。

「行きなはんなや」の
おね~さんがいないので入店しますか。はは。

当然一番安い
780 円(税抜き)を食べます。
blog83.jpg

150g で十分でしたよ。
柔らかい肉でしたよ。
ただし!サバ(鯖)でも頭からかみ砕く
私の歯で味わった感想ですけどね。



夕方!また
天神橋筋商店街にやってきました。

1 日中!寝たり起きたりの
計画性のない生活ですが。
時間があれば眠りたいのです。
なくても 5 分だけでも眠りたい性分。

大阪メトロ(地下鉄)の車内が涼しい。
よく寝られます。

うっかり寝込んでも
琵琶湖の北の端や
兵庫県の南の果てに
連れて行かれることもありませんし。

そんな訳でもないのですが
この日は 7 回も乗車してしまいました。
ルートサービスの営業マンなみです。



「セブン-イレブン天神橋筋 6 丁目駅南店寄席」
(なんという長い名前でしょう)
にやってきました。

コンビニの 2 階の「イートイン」が
寄席の会場。

新型コロナウイルス禍のためか
演者はひとり
1 時間の興行。

この日の噺家は露の眞(つゆのまこと)!
blog84.jpg

こう見えても女性です。
いつも断り書きをつけてすみません。

文字通り「高座」ですなぁ。
まれに見る高さ。
にわか造りの寄席だし
いろいろ障害物がある部屋だからかも。

久しぶりの寄席。
演者も客もリラックスしていました。

新型コロナウイルスの猛威に
「行きなはんなや」がつづきます。



(敬称略)
コメント(0)