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祇園の四条小橋 建仁寺のイノシシ [平安京有情]

祇園の花見小路。
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中国語と韓国語がやかましい。

北京の王府井(わんふーちん)の雑踏に立つと
庶民のフツーの会話が
けんかだらけのような錯覚に陥りますが
中韓!両方の中にいると
韓国語の方がより早口で!とんがって聞こえます。

そう思うと日本語は柔らかいですね。
さらに京都弁はすごく丸いような。

ま!とにかく外人だらけ。
モラルと常識が違いますから!大変ですね。
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「潔」「不潔」
「浄」「不浄」の観念が
根本的に日本人とかい離しているような。



「四條小橋」の親柱!
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どうして懐石料理の店先に?!

四条小橋は四条通りにあるものでしょ。
高瀬川に架かっていた橋かも。

高瀬川に架かる橋はみんな新しいものかも。
大昔は舟が航行していたので
太鼓橋のようになんらかの工夫が必要だったはず。



舞妓さん?!
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「おこぼ」じゃないのはいいとしても
真昼間からこの衣装をしていますか?!
貸衣裳のなりきりさん!?

もし「なりきり」でしたら!
それで祇園甲部歌舞練場の前を歩くとは!
勇気がいりますけどね。



歌舞練場の隣の建仁寺。
茶の花が咲く季節です。
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開山したのが
茶祖といわれている栄西だそうですから
境内は茶の木だらけです。

中国から茶の種子を持って帰った人はだれか?!
いろんな説を聞きましたが
とりあえず!栄西といっておけば無難なようです。

建仁寺は禅宗の臨済宗ですね。
後に曹洞宗を持ち帰った道元は
ここに寄宿していたとき食事の無秩序に悲しくて
「典座教訓」を著したともいわれているのを
思い出しましたが。



塔頭のひとつ西来院へ行ってみますか。
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京都大学の書道部が書展の
冬樟展(2015/12/19・20)を開いていたから。

今回で 116 回目と威張って(?)いましたが。
なんでも長くつづけるのは大変です。
感想を書けといわれましたが
こんな力作ぞろいの前で筆がとれますか。

お!几帳面な字!
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いいんじゃないですか。



同じく塔頭の禅居庵でも
展示しているというのでそちらにぶらぶらと。

禅居庵にはイノシシ(猪)だらけです。
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狛犬ではなく狛猪です。
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清拙正澄禅師が渡来したときに持ってきた
摩利支尊天像を祀(まつ)っているのですね。

摩利支尊天はイノシシに乗っているそうな。
インドの神さまでしょうか。
イノシシはインドでもなじみのある動物なんですね。
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とても怖い形相のものもいますが。
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可愛いのもいます。
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まだまだたくさんありますので
十日戎に行ったら寄ってみてください。
京都ゑびす神社の前です。

十日戎は「商売繁盛」の神さまですが
摩利支尊天も「蓄財」のご利益があるそうですよ。



あ!書展のこと
忘れて帰ってしまいました。
タグ:典座教訓
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福知山廃線の紅葉は黄葉 [野道!山道!恋はけもの道!]

初冬の武庫川を下ります。
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福知山廃線跡をたどります。
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紅葉の季節も終わるころでしょうか。
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紅葉と書きますが
真っ赤ではありませんね。
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秋山の もみちの茂み 迷(まど)ひぬる
妹(いも)を求めむ 山道(やまぢ)知らずも

万葉集(2-208)の柿本人麻呂の歌。
山に迷い込んだ妻を
探そうにも道が分からないようです。
妻を亡くして悲しみを歌っているとか。

訓読みは
佐佐木信綱編/新訓 万葉集/にたよりましたが
原文は

秋山之 黄葉乎茂 迷流 妹乎将求 山道不知母

でした。

「黄葉」を「もみち(もみじ)」と読んでいますね。

万葉のもみじは黄色なんですね。
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万葉集には「黄葉」の歌がたくさんあります。
たぶん 100 首は越えているのでは。

大伴旅人が亡くなったとき
だれかが歌っています。

見れど飽かず いましし君が もみちばの
移りい去(ゆ)けば 悲しくもあるか (3-459)

原文は
見礼杼不飽 伊座之君我 黄葉乃 移伊去者 悲喪有香

やっぱり「黄葉」のようです。
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「黄葉」は「死出」を意味するのでしょうか。

あしひきの 山のもみちに しづくあひて
散らむ山道(やまぢ)を 君が越えまく (19-4225)

足日木之 山黄葉尓 四頭久相而 将落山道乎 公之超麻久

大伴家持が旅立つ人を見送って歌っています。
これは死んだ訳ではありませんね。

死別!生別はともかく
「黄葉」は「別れ」なんでしょうね。
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妹(いも)がりと 馬に鞍(くら)置きて いこまやま
うち越え来れば もみち散りつつ (10-2201)

妹許跡 馬鞍置而 射駒山 撃越来者 紅葉散筒

恋人のもとへ行こうと馬で生駒山を越えていると
もみじが散りかかるということでしょうか。

これは「別れ」でも「死出」でもないような。

あ!?
ここの「もみち(もみじ)」は「紅葉」です!
万葉集にも「紅葉」があるんですね。

今開いているのは
佐佐木信綱編/白文 万葉集/ですが
誤字ということはないでしょうね。



「五行説」の「五色」かも。
黄色は「土」!
すなわち!土に帰る「死」を暗示しているのかも。
黄色は寂しいのでしょう。

赤色は「火」ですね。

先ほどの歌の作者(詠み人は不明ですが)は
恋人に会うために
馬を飛ばして生駒山を越えています。

それは悲しい別れの色では不向きです。
燃える「火」です。
情熱の赤い色!
だからこの場合「もみち(もみじ)」は
「紅葉」と書かねばならないのです。

なんて思いつきましたが
たぶん!間違っているような。
他言は無用に存じます。
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青春前期。
あ!私の青春前期ですよ。
私にもあったのですよ!純真な時代が。
人生いきなり!エロ!グロ!ナンセンスに
突入した訳じゃありません。

そのときに古い映画に遭遇したのですが。
木下惠介監督/1955 松竹/
野菊の如き君なりき/です。

その中で
主人公・政夫は
「民子は左の手に」
「もみの切れに包んだ小さなものを握って」
死んだと聞かされます。

この「もみ」が不勉強で成績はサイテーで
ふてくされていたものには分かりませんでした。

原作(伊藤左千夫作/野菊の墓)を読むと
「もみ」には「紅絹」の漢字が書いてあります。

どうやら「ベニバナ(紅花)」をもんで
絹布を染めたら
「紅色」になるとは分かりましたが。

しかし!染色したこともなければ
だいたい!当時はベニバナを見たこともありません。
どうにも弱った青春前期。(しつこくてすみません)

もんで赤く染めるので「もみ」
赤い色は「もみ」
赤く染まる葉は「もみち(もみじ)」!
そうなんですよ!きっと。
でも「もみち(もみじ)」の
「ち(じ)」はなんじゃらほい?!

ま!
「黄」が別れの色!
「赤」が情熱の色と仮定していたのに
「野菊の墓」ではあてはまりませんね!はは。
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いつかのおね~さんは情熱的(?)でしたね。

初夏でしたね。(拙ブログ 2014/05/09

情熱的というより
ただ!シャクガの幼虫(尺取虫)に
悲鳴をあげていただけでしたが。

シャクガも
ムシもヘビもイノシシも
あのアラフォー(around 40)のおね~さんも
気配を消してしまった廃線跡です。
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私には紅葉ではなく!黄葉が散るばかり。

思いやりの足らない人生。
もっとみんなに
やさしくしてあげたらよかったですね。



(敬称略)
タグ:廃線
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高瀬川 先斗町 都野菜バイキング [たべほ!ブフェ!バイキング!]

胃の腑(ふ)の底(?)ににぶい重み。
胃かどうか分かりませんが。
もう終焉がきているのかも。

駅のコンビニで「京都麦酒」を買います。
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京都で京阪電車を利用するときにはこのビール。
いつもいつも飲む訳じゃないですけど。

高瀬川の横の石のベンチで休みます。
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桜の葉は散りましたね。
柳はまだ青々していますが。

  病葉(わくらば)を 今日も浮かべて
  街の谷 川は流れる
  ささやかな 望み破れて
  かなしみに 染まる瞳に
  たそがれの 水のまぶしさ

仲宗根美樹がこの曲をもらったとき
お経のようだと思ったとか。

まぁ!歌とお経!
同じフレーズをしつこく繰り返し
トランス状態に持って行くまやかし(!)は
似ていますけどね。

最近!
仲宗根美樹の写真を用意しろといわれて
TV局のADは
中曽根康弘元総理と
三木武夫元総理の写真を探してきたとか。
中曽根・三木ですか。

ときは残酷ですね。

この川には病葉じゃなく
錦に染まっています。
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赤い葉が沈んで!浮いて!流れて!
どこまで行くのやら。
どこまで行ったら枯れて消えるのやら。



行きます。
ビールは胃薬。
胃の腑が軽くなりました。

花街・先斗町(ぽんとちょう)を通過。
おね~さん方は昼間も忙しい。
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ん!?
クロートさん?!
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なんだかシロートっぽい!着つけ!姿。
最近!
貸衣裳の和装で歩く人が多いので
どうでしょう。
多くの外国の男女もそうしていますね。

きれいな犬矢来(いぬやらい)ですね。
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この街には路地がたくさんあります。
路地に飲食店がたくさんあります。

昼間は暗いですけどね。
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明かりが射しているところは屋根が途切れています。
赤い灯はお地蔵さまの祠(ほこら)かな。



河原町通りに出ました。

「都野菜 賀茂」!?
ここにもオープンしたのですか。

四条烏丸本店と
京都水族館前店には行ったことがありますが。

胃の調子がよくなったような気がするので
ランチにします。

ランチバイキングは税込み 880 円。

カレーをひと口。
生野菜を全部もらってきました。
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さらに煮麺を少し。
煮物なんかをひと口ずつ。
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これでほぼ全種類。
魚や肉はありません。
胃にやさしい店です。はは。

これでもういいのですが
ビョーキでも食い意地が張っていますので
食パンとフルーツ
それにもう一度生野菜を。
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「都野菜」ですから!
野菜をおなかいっぱいに詰め込みます。

ちなみに「都野菜」は
「京野菜」とはちょっと違います。
「京都で育った野菜」だそうです。



(敬称略)
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長居植物園イルミネーションコンサート [わが街・下駄ばきドドンパ]

豚が木登りの練習を
することはないと思うのですが。

努力は才能のある人が
その才能を伸ばすためにすること。
だから私は無駄なことをやめます。

私には音感がありません。
音楽や踊りには手を出しません。
努力しても
豚が木に登るようなものですから。

この音感というのはふしぎなもので
生活の多くに必要です。

だから結構不自由です。

大阪に流れ着いて幾星霜!
いまだに大阪弁ができません。
当然!外国語もできません。

それぞれの国のことばには
独特の音域があります。
リズムやメロディにも特異なものがあります。
音痴は永久にその地のことばをマネできません。

お経を習っても他人と和すことができません。
料理も稲刈りも演説も不器用です。
ラジオ体操のリーダーにもなれません。

なんて!寂しい身の上。はは。



それで!今夜はコンサートです。
大笑いです。

エル・クリマ カルテットという弦楽四重奏。
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若い(たぶん)!お嬢さん(たぶん)!たち。
可愛い!といえば失礼かな。
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長居植物園の
ガーデンイルミネーションコンサート。

遠くまで
イルミネーションを見に行ったりしていますが
すぐ近くでも点灯していましたね。

長居植物園では
イルミネーションの期間中(2015/11/20 ~ 12/27)
毎日演奏者を変えてコンサートをしていました。

入園料は 500 円です。
昼間の植物園で使えるいろいろな特典は無効です。
小学生以上全ての人から入園料を徴収していました。

それで 45 分のコンサートが楽しめます。

浮世の義理で
アラフォー(around 40)のおね~さんにおつき合い。

それにしても音楽家のお嬢さん方。
どうしてこんなになれたのでしょうね。
すごいですね。
あかちゃんのときに
親が才能を見出したのでしょうか。

そんなことを考えていました。
すみません。



12 月の初めには!
もう冬はこないような気がしていたのですが
急に寒くなりました。
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それでかどうか観客が少ないような。
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ま!どこでも「イルミネーション」の昨今
集客には腐心していることでしょう。
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おなかがすきました。
フードコートがあるそうですよ。
クジラの下にたしかにフードはありましたが。
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ちょっと寂しいかな。

鹿が遊ぶ横でいただきます。
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ホットワイン 300 円。たい焼き 130 円。
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おね~さんもワイン。それにたこ焼き 300 円。
自分の分は自分で払います。
愛情はあっても人情はありません。

熱いワインは
香料が少なく!甘味が多く
寒空にはおいしい。

サンタクロースと
カップル向きの記念撮影用のベンチ。
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こちらのサンタは生きて(!)います。
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この植物園は
恋人同士ならいいロケーションかも。
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リピーターになるかどうかと尋ねられれば
私たちは残念ながら。
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あ!恋をしたらもどってきたいです。
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初冬の葛城の道 梅本とうふ店 [町道!街道!眠り未だ足らず]

鐘楼があります。
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神社に鐘楼とは
浅学にしてあまり見たことがありませんが。
昔は農作業の合図などに撞かれていたらしい。

高鴨神社です。
豪族・鴨氏の氏神かな。
上賀茂神社や下鴨神社の本家筋でしょうか。

奈良県御所(ごせ)市。
金剛山や大和葛城山の東側
通称・葛城の道を南から北へたどります。

あたたかい初冬です。
なぜかレンゲソウがいっぱい咲いています。
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老杉の並ぶ向こうは高天彦(たかまひこ)神社。
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ここは豪族・葛城氏の
祖神を祀(まつ)っているとか。
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橋本院が見えてくるあたりが
高天原(たかまがはら)らしい。
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古事記の世界の伝承地はあちこちにありますから
驚くこともないのですが。

ここの高天原には
タンポポがたくさん咲いていました。
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セイヨウタンポポではありません。
カンサイタンポポらしくて!妙に感激。
このタンポポだって
季節にさからうことがあるんですね。

桜もたくさん咲いていて
カマキリがゆうゆうと横切って行きます。
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想像以上にあたたかいのでしょうね。



古い民家が連なる高野街道を行き
名柄(ながら)の梅本とうふ店におじゃまします。
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アットホームなお店ですね。
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いきなり!豆腐の試食を供されます。
豆腐鍋も油揚げも豆腐ドーナツも。
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豆腐ハンバーグと油揚げを買いました。
おからは無料で持ち帰れます。



サネカズラ(実葛=美男葛)の実かな。
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カラスウリ(烏瓜)はあかぎれの薬でしたか。
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薬になるのは塊根でしたか。
もう!だれも知らないでしょうけど。

熟した柿。
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初冬は赤い色がいっぱい。
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