鶴見緑地のネモフィラ 野沢菜 芝桜

チューリップを見に立ち寄りました。


花博記念公園鶴見緑地（大阪市鶴見区）の
風車の丘。

チューリップは 1 花もありません。
チューリップが咲いていたはずの
左手のほうでせわしなく作業していました。
チューリップを抜いて
マリーゴールドに植え替えているらしい。

息せき切ってきたのに！残念。
しばらく丘の上で寝ころんで
春の空をまぶしくながめます。

あれ？！可愛い子がとまりました。


あなたはだ～れ？

右の触角が折れて取れそうですが
これからの脱皮に影響しませんか。
なんの手当もしてあげられずに！ごめんね。

目前に菜の花が咲いています。


スレンダーですね。
厚かましさがない菜の花ですね。
ああ！これ！
ノザワナ（野沢菜）なんですか！


もう！上の藤棚に
花房が伸びてきています。
（たぶん）ノダフジ（野田藤）の白。

風車に向かって歩きます。
ネモフィラですね。


日本名はルリカラクサ（瑠璃唐草）！？
名前の通り瑠璃色があざやかですね。

暖色系の花と混植すれば
引き立て役に甘んじてしまいますが
これだけ咲いていればみごとです。

チューリップがなくなっていて
よけいに映えるのかも。



ここまできたので
鶴見新山の頂上まで登って（？）みます。

昭和 48 年（1973）ごろには
公称 45m だったらしいのですが
ゴミの山なので年々低くなって
今は 39m ！？
とはいうものの
さらに！まだ低くなって行っているのかも。

それでも大阪市で一番標高のある山です。

年々樹木の成長で
頂上の見晴らしが悪くなっています。


山裾は白い花がいっぱい。


日本の低山で普通に見られる
ラズベリー（木苺）の類でしょうけど
どうして人工のこの山に？！
わざわざ植えるほどの品種でもないのに。

桜のソメイヨシノ（染井吉野）は
散ってしまいましたが
八重咲きの桜は今が花盛り。


案外！園内あちこちに
お花見ができるほどの群れがありますね。



シバザクラ（芝桜）！


タイ庭園の中にありましたが。

単色植えがいいですね。

2 頭のわんこが
撮影する飼い主のおね～さんの指示に
ポーズをいろいろと取っていました。


2 頭のわんこを見ていて
ふと！有吉佐和子作／芝桜／を
思い出しましたが。

性格が極端に違う少女・正子と蔦代。

ふたりの「女」が
「男」の群れで泳いだり！
泳がされて生きて行きますが。

年端も行かない雛妓（おしゃく）のときに
金魚の死がいの上に植えた 3 株の芝桜が
「女」の武器を使って泳ぐころには
花むしろのように咲き広がりました。

太平洋戦争が終結したときには
大年増になっていた正子がひとりで
たった 2 輪だけ咲いていた
芝桜を見ています。

その芝桜はなに色でしたやら。
蔦代はどうしたのでしたやら。

読み返してみるほど
知りたくはないのですが。
なんだかねぇ！
食欲も勤労意欲も性欲もない！
友人も予定もお金も仕事も愛もない！
もの憂い春です。

「恋哀れ 散ることのない 芝桜
「風に散りたい 空に消えたい　　　　ほっ



（敬称略）