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鳴滝 了徳寺の大根だき [猫も歩けば棒立ち]

鳴滝(なるたき)の
大根焚(だいこだき)に参ります。

毎年 12 月 9 日 ・ 10 日に行われる
了徳寺の報恩講です。

了徳寺は京都市右京区鳴滝ですが
京福電鉄の北野線の鳴滝駅よりつぎの
宇多野(うたの)駅から歩くほうが近そう。

普段は静かな里の門前に
今日は干し柿や干しいも等が売られています。
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了徳寺に煙が立っています。
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了徳寺の文字より「大根焚寺」が目立ちます。
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この寺で親鸞が教えを説き
村人が塩炊きの大根を差しあげたとか。

そのとき親鸞はお返しに
ススキの穂を筆代わりにして
「帰命尽十方無碍光如来」と
書き残したそうな。

そのススキかな。
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外から煙が見えた大鍋ですね。
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「大根焚」用のかまどがいくつかあり
臨時のかまども据えています。

大根は切ってさらすのですか。
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これ!青首大根では!?

ああ!そうですね。
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親鸞の時代にはなかった大根ですね。
いや!ほんのこの前までなかった品種。



私の数少ない手元の園芸の書物ですが!
例えば
1971 年 1972 年 1974 年 1979 年発行の本には
青首大根の掲載がありません。
1986 年のものにもありません。

青首大根は 1974 年に
タキイ種苗が作出したことになっていますが
あっという間に!ほぼ 100 %!?
日本中の大根に取って代わったのですね。

この「大根焚」には
3,000 本ばかり用意するのだそうな。
それだけの量の大根なら
他の品種では調達できないのでしょうね。



でも!親鸞をもてなした
大根でなくてもいいのでしょうか。

青首大根の親(!)は宮重大根だそうな。

宮重大根は古い品種です。
尾張風土記に
「桓武天皇奉羅葡」の文字があるそうな。

この「羅葡」が
宮重大根そのものかどうか知りませんが
ご先祖には間違いないらしい。

桓武天皇は平安京遷都した天皇。
親鸞より 400 年以上前の人。

それなら
親鸞の時代にもあった大根。
今!青首大根を煮てもいいでしょう。

なんかね!自分のいっていることが
自分でも分からなくなってきましたが。



お経を聞きながら
本堂の中でいただいてもいいのですが
苔の庭に
腰掛けを用意してくださっているので
そちらに参ります。
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千円納めていただきました。
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ありがたい(!)大根と油揚げ。

知らない刀自(とじ)が
つかつかと寄ってきました。

な!なにか!悪いことしたのでしょうか。
すみません!不調法な田舎もんですけん。

お接待の婦人部の人ではなく
参拝者のようですが。

かいつまんでいえば
ゴザは苔を保護するためのもの。
土足のままであがっていいということ。

私が靴を脱いで座っていたので
寒いだろうと心配してくれたのです。
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ご親切にどうも。
しつけができていてお行儀がいいのですよ。



門前の店で
「いも納豆」なるものを買いました。
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さつまいもを納豆菌で発酵させたもの!?
ではありません。

甘納豆に似せて作ったものです。

なにか重大な発見をしたようで
一番暇なそうなアラフォー(around 40)の
おね~さんにいったら
「だれでも分かることやろ!」と
軽くあしらわれました。

かの女にはあげない。
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