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西安の鍋貼 カキツバタに泣く [解語の枯れ尾花]

大阪メトロで堺市に突っ込んで
新金岡駅で降りて東に歩いて
堺市北区役所の前を通り過ぎ
なおも東に進めば
「西安」が見えました。
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「王子西安鍋貼館」!?

「鍋貼」とは
餃子(ぎょうざ)を焼いたものでしょうか。

大昔!聞いたはなし。
満州帰りのご老体だったと思うのですが
かの地には米がないので
なにかのときには水餃子をよく食べるとか。
ゆでて食べる餃子です。

翌日!残っていた餃子を
焼いて食べていたといっていました。
それが「鍋貼」じゃなかったですか。
記憶違いでしたら!ごめんなさい。

西安は歴史のある古都ですから
残りものを
焼いている訳じゃないでしょうね。
食べ方は
日本の餃子に似ているのでしょうけど。

閑話休題。

「お昼定食」がたくさん。
「鍋貼定食」はもちろんあります。
が!なぜか!
「白身魚定食」が気になりました。
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魚を揚げて
酢豚の豚肉のように使っています。

ごはんがすすむ味です。

税込み 710 円請求されました。
メニューには 680 円とありましたが。
その差 30 円はなんでしょうか。

ま!いいですか。
遠い日!上海の寒い夕闇の中。
「暖かくなったら」
「きっと西安に行こうね」と
約束したことを思い出したから。

その約束はそれっきり。はは。
なん度も暖かい春も夏も通り過ぎましたが。
重ねた手のぬくもりも忘れて幾星霜。



目の前に大泉緑地があります。
忙しい身ですが(ウソついてすみません)
食後の散歩をして帰ります。

標識は「おおいずみ緑地」と
仮名書きのものが多くなりました。
仁徳天皇陵のある大仙公園と
紛らわしいからかも。

広大な公園です。
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大泉池があります。
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この池の周囲を整備したから
大泉緑地と命名したのかも。

林の中に迷い込めば緑色に染まりそうな季節。
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ん!?
あの向こうの
水の中に咲いているのはカキツバタ?!
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そちらへ回れば「堺の風車」があります。
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野菜畑の潅水のために井戸水をくみあげる動力。
半世紀以上前のものですけどね。
そのころの
堺市の海岸沿いは野菜の産地だったそう。

風車の下の紫色はアヤメでしょうね。



広い「かきつばた園」がありました。

が!?
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3 密(密閉!密集!密接)を
回避していますなぁ。

ソーシャルディスタンスをとっていますね。
ソーシャルディスタンスとは
最近!耳にすることばですね。

新型コロナウイルスが襲来してから
知らなかったいろんな単語が
飛びかって!不調法なものは
ウイルスに罹病した以上に頭痛がします。

ところで!花期はもう過ぎたのでしょうか。



「浮かんでも 雲は崩れる かきつばた

「水清くても あやめなら泣くか かきつばた

詩心がないですね。
写実も苦手。
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「雨降れば 雨の花になる かきつばた

「帰るべき 空を忘れて 燕子花(かきつばた)

ツバメ(燕)はふるさとに帰るのですがね。

芭蕉の若いときの句を
思い出して作った駄句ですが。

その芭蕉の句は

「燕子花 似たりや似たり 水の中

芭蕉は「燕子花」と表示していたようです。
いや!伝本によっては
「杜若」ともありますね。
どっちやねん!?
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万葉集では垣津幡(1345)
垣津旗(1986)!
垣幡(2521)もありましたが。
借字でしょうか。
でも「かきつばた」という
ことばは古来からあったのですね。

いつのころからか
その「かきつばた」に
「燕子花」や
「杜若」をあてたのでしょうけど
どちらも誤用らしい。

大陸では別の植物だとか。
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じゃ!私の浮かんだ句は
成り立たないじゃないですか。
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ん!?
在原業平の「かきつばた」を
書こうと思っていたのですが
疲れました。
他人の恋を思うほど余裕がなくなりました。

ああ!西安に行きたい!
ひとりでも行くぜ!おカネを拾ったら。
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