イペの花が散っても狛虎は笑う

街が死んでいます。
一日の初めの朝にも活気がないような。

天王寺公園に行けば
エントランスエリアのファミリーマートに
明かりがありません。


新型コロナウイルス禍かなにか知りませんが
コンビニが自粛してどうするの！？

「タリーズコーヒー」は営業しています。


エラいぞ！タリーズ。

「なにか安いモーニングセット！くだせ～。

ハムチーズサラダサンドをすすめられました。


520 円！？
安くはないぞな。
え！？
この上！消費税を加算するんですか！

ぼそぼそ食べていたら！視線を感じます。

わ！


どなたですか！？
半裸じゃないですか！

人の死に絶えたような「てんしば」で
おじさんが散水しています。


天王寺動物園も慶沢園も入場できません。
早朝だからではなく
ずっと永遠（？）に閉鎖のようです。
「密」になるようなところでもないのに。

河底池（かわぞこいけ）には水鳥もいなく
大坂冬の陣！夏の陣の茶臼山も静寂。


一心寺に南門から入門。

納骨で造立された「お骨佛の寺」です。


200 万人が
8 体の阿弥陀如来像になっているそうな。
墓じまいのお骨とかは受け入れられません。
大阪での知己のなん人かは
この仏像になっているはず。合掌。

北門から出ます。

あれ！？
イペ（コガネノウゼン）がありません。


木はありますが！花がありません。
もう季節が通り過ぎたのでしょうか。

ああ！少しは咲いています。


一番西の木にはまだ残っていますが。


「今年も早く咲いて！早く散りました。

清掃していたおばちゃんが
教えてくれました。

「ジャカランダもたぶん早く咲くでしょう。

早めにくるようにいいます。
ん！？
あなたはなにもの？！
私の心を見透かしているような。
なにかの化身だったのかも。

天王寺七坂の一番南の逢坂を横切って
安居天満宮に行けば
真田幸村と牛さんが背中合わせで
会話もなく座っていました。


天神坂をのぼらずに
清水坂も通り越して愛染坂へ。

愛染坂に並行している
大江神社の石段をあがります。


石段の数は 101 あります。
「百歳（ももとせ）の階段」だそうな。

100 まで生きようというのじゃなく
100 をひとつでも越えて
心身ともに健康でありますようにと
祈りながらのぼるのです。

のぼったところに
「夕陽岡（ゆうひがおか）」の碑があります。


いろいろと歌に詩に
伝説にも出てくるところ。

大江神社の裏（？）に
毘沙門堂があったそうな。
今はなにもないですが。

そこに
狛虎（こまとら）がいます。


野球の阪神タイガースの隠れた聖地かな。


なんか！この虎を見ると
緊張した心が緩みます。

普段は野球に興味はないけど
近くを通ったら立ち尽くすこともあります。