浜寺公園のバラ のいばら恋しや

浜寺公園に
南海本線の浜寺公園駅から西に歩いて
中央から入ると！バラが咲いています。


今年も春のバラの季節がきました。


新型コロナウイルス禍でも
咲き乱れているとの情報があったので
地元のいつもここを散策しているという人に
確認したのですが。

ところが
「今春は閉鎖しています」とのこと。

ん？！情報が異なるので
途中下車してきてみたのですが。

閉まっていませんよ。


地元の人！どうしたの？！
あまりにも広大な公園なので
隅のほうを少し歩いているだけでしょうか。

ま！緊急事態宣言期間中で公園内の施設が
のきなみ閉鎖とか休業とかしているので
“バラ” もおなじと思ったのかも。



バラ庭園に入ります。


満開でした。


段々畑があって
小川が流れて
細い道がつづくエリア。


ここは私の原風景のような。
遠い日過ぎて！忘れていますが。

ノイバラ！


これこそ！私の原風景。

この庭園には私の（？）のノイバラに
よく似た花が多いような。


ヤマイバラ！ヤブイバラ！アズマイバラ！
フジイバラ！モリイバラ！カカヤンバラ！
意識して集めているのでしょうか。

ノイバラを食べているものもいます。


「野茨（のいばら）の　花食う虫の　背の黒さ

“黒” でも芭蕉なら

「愚にくらく　いばらをつかむ　蛍かな

関心は花じゃないのですか。

花に集う虫は多い。


造花じゃないのですからね。



いい詩を思い出しました。

不見麗姉久
　れいし　まみえざること　ひさしく

薔薇幾度花
　しょうび　いくたびか　はなさく

白雲還自散
　はくうん　またおのずからちり

惜春芳香霞
　はるをおしめば　ほうこうかすむ

はは！私が漢字を並べてみただけ。
平仄（ひょうそく）も発音も
知ったことじゃねぇ。
私たちの日本語学校では
漢詩の作り方の講義はなかったので。

そういえば！場末の安酒場の隅で
教師崩れ（失礼！）のふたりが
酔っ払ってしゃべっていましたね。

英語やドイツ語や欧州語の
作文の授業はあっても
明治時代にはあったはずの
漢詩を作る授業は！今はない！と。

それはともかく
すごく昔に作ったバラ（薔薇）の詩。
思い出して！恥ずかしい。

わ！白雲！？


なんですか！
空を斜めに走る雲？！



売店もレストランも
公園に接している飲食店も閉まっています。
ハラ減った！

“アイス” の自販機はありました。
1 本 160 円。


こぼれたアイスにアリが寄ってきました。


しばらくなめて（たぶん！）いるもの。
わ！冷たい！（たぶん！）と
あわてて逃げて行くもの。
違う種と鉢合わせして追いやられるもの。

凝視しているなんて！
もっと生産性のあることに
時間をつかわなければ。

志賀直哉はいいなぁ。
ハチの死骸をながめていたり
石を投げてイモリを殺したりして
「城の崎にて」を書いて大金持ちになって。



南海で降りたのですが
ＪＲで帰りますか。

浜寺公園は南北には 2km はありますから
最寄り駅がふたつみっつあるようです。

南に進めば松林がつづきます。


大阪府有数の松の公園。
ほぼ黒松が公称 5,500 本。

が！


まだ “台風 21 号” （2018/09/04）の
傷跡が残っていますね。

でも！新しい松の木が育ってきています。

「青松葉　さあ生き死にの　交代だ



（敬称略）