SSブログ

船場汁定食 かつら亭 [昼定食]

御堂筋にある大阪ガスビルヂング
通称・ガスビル。
blog1.jpg

昭和 8 年(1933 年)竣工だそうです。

昭和 20 年の大空襲で
このあたりは焦土と化したのに
ふしぎとこのビルだけは焼け残ったのだそうな。

竣工当時から食堂があるとか。

今もその当時の料理があるそうです。

たとえば「ムーサカ」なんてもの。
牛フィレ肉をオーブンで焼きあげた
ギリシャ料理らしい。

それをランチに食べてみましょうか。

え!?
2100 円?!
へ~っ!

カレーライスなら手が届きますか。

届きません。
ビーフカレーが 1785 円。
チキンカレーが 1575 円。

食堂といっても
ごはんと目玉焼きを出す庶民的なものじゃなく
本格的な西洋料理を食べさせる店のようです。

さようなら!また会える日まで。



ガスビルの南に
「奇跡の家」と呼ばれた家がありました。
blog2.jpg

この住宅!木造 3 階建てなのに
大空襲にも焼けずに残っていたそうな。
国の登録有形文化財のプレートが貼られていました。

その南に創元社のビルが。
blog3.jpg

ここでしたか。
古い!古い出版社ですね。


たしか川端康成や谷崎潤一郎なんかの著書を
刊行したところ。



本町まで南下して
船場センタービルの地階にもぐります。
このあたりがなつかしく!居心地がよろしい。
地下ハウスに住む
「とっとこハム太郎」とお友だちかもね。
お~!「モー娘。」がなつかしい。
あ!「とっとこハム太郎」を歌っていたのは
「ミニモニ。」でしたか。

9 号館の「かつら亭」でランチにします。
blog4.jpg

1 番安い「船場汁定食」600 円。
blog5.jpg

船場汁は
サバ(鯖)の骨やアラでだしをとった
塩味のスープが基本だったと思いますが。

ランチタイムの
終わりだったからじゃないのでしょうけど
たくさんの大根を入れてくれましたね。
うれしいですけどね。

ごはんにはサケ(鮭)のフレークと
ポーチドエッグ(落したまご?)がのっていました。

このあたりが私の「食堂」の範ちゅうですなぁ。



(敬称略)
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

年を食っている廣田家の豆めし [食い逃げ未遂]

「常夜燈」と書いてある
通称「住吉さんの高燈籠」
国道 26 号線沿いにあります。
blog1.jpg

向こうの 6 階建ての集合住宅に
匹敵するほどの高さを誇っています。

住吉大社の創建も古いけど
高燈籠の歴史も同じように古いらしい。

この位置に移ったのは
近世のことと聞きますが
そんなに細かく詮索することもありますまい。

この前まで!このあたりは
どこも海岸か海の中のはずですから。

後白河法皇(1127 ~ 1192)の集めた
梁塵秘抄(佐佐木信綱校訂)にも

  沖つ風 吹きにけらしな 住吉の
    松の下枝(しずえ)を あらふ白波

なんて住吉大社の鳥居の際(きわ)まで
松や砂浜や波がせまっている歌が多くありますが。



この交差点から東にまっすぐ
住吉大社の太鼓橋まで延びている石畳は
「汐掛道」と命名されています。
blog2.jpg

「しおかけのみち」と読むのか知らん。
住吉大社の神輿(みこし)が
海に出る道だそうな。



汐掛道に芭蕉の句碑が。
blog4.jpg

  升買て 分別かはる 月見かな

「ますこうて ふんべつかわる つきみかな」
と読むのですね。
住吉大社と芭蕉といえば
すぐこの句が持ち出されますが。

「升の市」が有名だったことは分かりますが
この句の機微は
風流のかけらもないものには分かりません。

芭蕉全句集を見ると
51 歳のときの句。

季語は月見
月見は秋!

51 歳の秋?!
51 歳の秋に亡くなったのですよ!芭蕉は。
ま!命日は元禄 7 年 10 月 12 日
俳句の世界では冬ですけどね。

死の前に
大坂(大阪)の商人が喜ぶ
商売繁盛にご利益のある升を買って
芭蕉はどんな風に
分別が変わったのでしょうか。



そしてこの周辺は住吉公園。

滝の中のように目前に水のカーテンがある
モニュメント(?)が。
blog3.jpg

なんの意味かよく分かりませんが。
向こうに見えるのは南海・住吉大社駅。



住吉大社駅から線路沿いに行った少し南に
「豆めし」の「廣田家」が。
blog5.jpg

「豆めし」というのがいいですね。
「豆ごはん」じゃないんです。

日本語が気の弱いオカマのように変遷。
「めし」は下品なことばになっているようですが
「めし」を「食う」といっても
恥ずかしい日本語でもないような。
私は好きですけどね。

ついでにいうと
「食う」も使われなくなりつつありますね。
なにがなんでも「食べる」に置換するようです。

物価高に「食っていけない」を
「食べていけない」はまぁいいとしても
「蚊(か)に食べられた」とか
「ガソリンを食べるくるま」とか
立ちばなしに「時間を食べた」とか
私はつかいにくいですけどね。



廣田家といえば
天王寺駅近くのルーツが同じだと思われる店に
なん度か接待されたり
宴会に誘われたことがあるのですが。
自前では行ったことがありません!あは。

その店はもうありません。
こちらは健在のようですね。

ランチをいただきましょう。

ああ!高級ですね。
blog6.jpg

1 番安い!
しかし!この店の伝統料理の
「豆めし」800 円をください。
blog7.jpg

ああ!上品ですね。

周囲の客は全員!女性。
それも年を「食べた」!いや
お年をお召しになった女性ばかり。

なるほど。
そんなやさしい味でした。



(敬称略)
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

長谷寺の冬牡丹 法起院のはがきの木 [解語の枯れ尾花]

春の牡丹(ぼたん)の花で有名な
長谷寺(奈良県桜井市)に
季節ではないのに花がありますね。
blog15.jpg

それも整然とわら屋根がいくつも並んでいます。
blog09.jpg

「寒牡丹ですね?!」
アラフォー(around 40)のお局さまたちが
口々に私に問いかけながら
スマホのシャッターを切っています。

冬牡丹です。

私が冷たくいい放つのをとがめるように
「おんなじでしょ!」

違います。

「寒牡丹」は寒に咲きます。
「冬牡丹」は冬に咲かせます。

「やっぱり!おんなじでしょ!?」

違います。

だいたい!冬に牡丹の葉はありません。

寒牡丹も落葉樹ですから当然ありません。
でも!葉がなくても咲きます。
非常に頑強!
四季咲き性(!)とでもいえるのかな。

葉があるのは咲かせた牡丹です。
冬に咲かない牡丹を人工的に。
冬の切り花用に考案されたのかも知れません。
それを冬牡丹と呼んだのじゃないですか。

これもどこかで咲かせてきて
ほんの少し前に植えたのじゃないですか。
blog11.jpg

落葉樹なのにこのたくさんの葉。
それに花がゆるくて大きい。

咲いている株元の土は
どの株元もみんな掘り返されたような色。

横の春咲きの牡丹は冬枯れのまま。
株元はまったく乱れていないでしょ。

あくまでも推察ですがね。



門前町にある法起院に寄りましょう。

はがきの木(多羅葉樹)がありますよ。

この木の葉は郵便はがきの語源とだけ
漠然と思っていたのですが
葉の裏に書くと
字が浮かび上がって消えないのですね。

ああ!境内の葉の裏には字だらけ。
blog14.jpg

訪れた人が
願いごとを書いていたのですね。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

阪神・淡路大震災19周年 [猫も歩けば棒立ち]

阪神・淡路大震災から 19 周年(2014/01/17)です。
神戸では当然イベントがあります。
「ひょうご安全の日のつどい」というらしい。

その中で
「1.17 ひょうごメモリアルウォーク 2014」が
神戸市各地で催行されます。
私も
須磨海浜公園から HAT神戸 なぎさ公園までの
15km コースに参加し!元気に歩くつもりでした。

が!
仕事が山積。
クライアントが門前市をなし
出発の午前 8 時に間に合いませんでした。

ということにしておいてください。

仕事といえば閑古鳥がラインダンスをしていて
ご尊顔を忘却するほど
長い間クライアントの方に会っていませんよ。

遅れたのは!
ただ!寝過ごしただけですがね。



われながら狡猾(こうかつ)だと思いながら
ウォーキングのゴール地点の
神戸市中央区のなぎさ公園に先回りします。
よいこはズルのマネをしてはなりませぬ。

「ひょうご安全の日のつどい」の会場の
ステージではなにかされていますが
だれか聞いてあげなさいよ。
blog01.jpg

まだ!早かったのですね。

周囲を見ておきましょうか。

鯉のぼり!?じゃないですね。
blog02.jpg

たぶん!祈念しているんですね。

あ!てふてふ?!
blog03.jpg

これにも祈りが!
blog04.jpg



「1.17 は忘れない」ですか。
blog05.jpg

震災の教訓を発信し
風化しがちな
防災意識をあらたにしようというのですね。

風化したらいけないんでしょうか。

私はイヤな思い出は忘れたい!
思い出せば心が押しつぶされるので
多くのことを
思い出さないように生きているのですが。

こんなことをいうから
いつも不謹慎だと叱られます。

ついでいにいいますがね。

大勢でいっしょに死んでも
ひとりでひっそり死んでも
ひとりひとりの個人の死は死!
その悲しみや空しさは同じでしょ。

あの大震災で
もし!たったひとりだけなくなっていたら
こんなになん年も大騒ぎはしないでしょ。
ああ!かわいそ!で終わりのはず。

でも!その人や周囲の無念は空より大きい?!

震災の教訓より!人智より!
自然のエネルギーの方が常に上だと思いますが。

地球がちょっと身震いしただけで
海底がエベレストより高く隆起するのですよ。

大阪から名古屋までの竿があれば
それを立てれば先は宇宙の中ですよ。
そんなわずかな距離で。

人間の生息範囲はいかに狭くて!
その存在は
田んぼの土よりも
脆弱(ぜいじゃく)じゃないですか。

抵抗しないで
自然に身を任せて生きましょうよ。



正午近くになったら公園の隣の
「人と防災未来センター」の庭に人がいっぱい。
blog06.jpg

式典が始まったようです。

なぎさ公園もにぎやかに。
各地で出発した人もゴールしてきています。
たくさんのテント仕立てのブースも
忙しくなりました。

人の流れにまかせてさまよっていたら
三角巾の使い方をレクチャーされました。
blog07.jpg

神戸は海の都市でもあるのですね。
海上の防災訓練も。
blog08.jpg

人が多いのは
東日本大震災の被災地の産業のブースですか。
blog09.jpg

餅つき!
blog10.jpg

お雑煮を無料でふるまっていました。
シンプルなお雑煮。
blog11.jpg

お正月にお雑煮は食べたかな。
なぜかほろり。
厚かましくもいただきました。



なんてノーテンキなレポートですみません。
また!叱られそうですね。
他言しないでください。
阿呆を責めないでください。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

田辺大根で潜航艇 [半煮え!生煮え!]

あ?!
なにか植えています。
blog1.jpg

JR南田辺駅近く
たなべ不動尊(法楽寺)の北。

この地の伝統野菜の田辺大根の畑でした。
blog2.jpg

駐車場(?)をいくつか畑にして
コストのかかる大根ですね。



「田辺大根がきたから、、、!」

地下鉄西田辺駅のそばの
自称・高級割烹 “J” がいってきました。

きたからじゃないでしょ!
「田辺大根まつり」に参加すると返事したからでしょ。
そんで!いつですか!「まつり」は?

「もう!終わった」

終わったじゃないでしょ。
なにをしていたんですか。



遅ればせながら
1 店だけで「田辺大根まつり」!?

そんで!
結局!いつもの平凡な
油揚げといっしょに醤油味の大根焚き!
blog3.jpg

少しはなにか
目新しいメニューを考える気はないの?!
売れますか!これで。

葉っぱも食べるの?!

「落としぶたの代用」



落としぶたにもならなかった余った葉っぱを
もらいました。
blog4.jpg

すき焼き!なんかできませんかね。
潜航艇」でいきましょうか。

文楽義太夫節の
先代・鶴澤燕三(5世・つるざわえんざ)人間国宝が
貧しい幼年期にうれしかったというもの。

潜航艇は波の下
すき焼きに使う牛肉では「なみ」の下
「並肉」の下
すじ肉のこと。

そんな肉でもごちそうだったとか。



それに日清食品のチキンラーメン?!

京都の嵐山の上流の清滝で
チキンラーメンのすき焼きをして
ひとり風流としゃれて、、、!
しゃれていたような!いなかったような、、、。
なにかしっくりいかなかった記憶がありますので
もう一度試行しましょう。



チキンラーメンを湯に入れてだしをとり
砂糖!醤油!オイスターソースを少し足してから
すじ肉と油揚げを煮ながら
大根の葉を入れてみます。

あとは冷蔵庫にあったもの。
豆腐!ネギ!ごぼう!
blog5.jpg

大根の葉柄は鬼の牙を持つ私は大丈夫ですが
硬くて!食感が悪いかも。

葉っぱだけならおいしいと思いますが。

チキンラーメンはやたら水分を吸うので
だしが取れたら 1 度上げておくか
先に食べてしまった方がいいかも。



あ!そうそう!
単独(!)田辺大根まつり!

「材料代が出ただけ!」で
利益も手間賃も出なかったそうな。

それなりによく味がしみていておいしかったのですが
翌日にもらいに行ったら
ハラを立てて全部処分していました。はは。



(敬称略)
タグ:田辺大根
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理