SSブログ

ずり玉 萩いちのお好み焼き [食い逃げ未遂]

山いくつ 隔てて君と あることも
    悲しき恋の 物語めく

ふと!
石上露子(1882 ~ 1959)の歌がよぎります。

堺市東区の日置荘というところにきています。

「明星」の歌人・露子は富田林の人。
ここから近いのでしょうか。
大家の跡取り娘の露子の夫の婿養子は
才覚のない人だったのか
かれが行った家政の改革は
「一夜のうちに落花狼藉」と
自伝に書いています。

ほとんどの不動産を失うのですね。
その中に日置荘の田地もあったとか。



聞けば地元の人は
「ひきそう」と答えますが
もし荘園の歴史があるのなら
「ひきしょう」といっていたのかも。

「日置荘西」とか
「日置荘原寺町」とかの地名に当たります。
それは堺市に編入前
「日置荘村」「日置荘町」時代の表記?!

たぶん!その「日置荘村」の前に
西村や原寺村があった名残りでしょう。



と!
××十年前に感じたことなんですが
今!訪れてみると
たくさんの家が建て込んでいて
高速道は横断していて
にぎやかになっていますね。

それでも
のどかさを全く喪失している訳じゃないのです。

小鳥の合唱がやかましいほどの林があります。
blog1.jpg

表(!)に回ると可愛い橋がありました。
blog2.jpg

「天神橋」ですね。

萩原天神ですか。
blog3.jpg

大きな神社です。

350 年前の本殿は
大屋根をかけて保存されていました。
blog4.jpg

キツネが集合している稲倉魂(いなくらたま)社。
blog5.jpg

小さな社ですが
110 年前の巧妙な技術の
「流造り(読み方は分かりません)」の稲荷社だとか。



神社の前に南海・高野線の萩原天神駅。
線路を向こうに越えると
「ここでしか味わえへん」と
この地方のことばで大きく書いてあります。
blog6.jpg

お好み焼き「萩いち」だそうです。

余談ですが「お好み焼き」の表記が素敵ですね。
「お好み焼」「お好焼き」とか
日本語表記には幅がありますが
最近!私は「お好み焼き」と書いているのですが。

なにが「ここでしか味わえへん」でしょうか。
あんまり!お好み焼き店には出入りしないので
よく分かりません。

「砂ずり玉」690 円!?
私には珍しい。

「砂ずり」とは「砂肝」のこと。
鶏肉の砂嚢(さのう)ですね。
鬼のような歯を持つ私には
その歯ごたえがたまらん部分ですが。

ランチどきだったので
他の客が食べている日替わり定食のように
ごはん(小 160 円)もらいます。
blog7.jpg

店の好意で味噌汁をつけてくださいましたが。

おいしい。
食感が好きです。
大きな砂ずりの切れが上に
小さなそれが中に入っています。

豚肉!げそ天入りと書いてありましたが
キャベツがさくさくと!いいじゃないですか!

ん、、、~?
遠い日の陽だまりのようなうれしい味。
タグ:石上露子
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理