SSブログ

梅田スカイビルで腹いっぱいランチ [昼定食]

JR大阪駅の真上の 11 階に
「風の広場」があります。
blog01.jpg

喧噪(けんそう)から離れて
こんな都会で!無料で休憩できるスペース。
懐中不如意の私にはうれしい。

すぐ右にコンビニがありますが
コンビニの顔をまったくしていないので
気づかない人もいるのでは。

少し余裕があるときには
そのファミリーマートのイートインスペースで
190 円のコーヒーを飲みます。
blog02.jpg



窓外に風の広場。
その向こうに見えるビルは梅田スカイビルですね。

14 階の「天空の農園」につづく階段を上がりながら
梅田スカイビルを見ましょうか。
blog03.jpg

広い空地がまだありますね。
貨物駅のコンテナヤードだったのでしょうか。

昔のこのあたりは
湿地であまり役にたたない場所だったそうな。
それで!江戸時代には大坂七墓のひとつ!広大な墓地。
明治の頭ごろには菜の花が一面に咲いていたそうな。

そのころの端午の節句には
「牛の藪入り」があったとか。

この日だけは牛は使役から解放されて
菜の花畑に放されてのんびりしていたようです。

まだ!日本人に「心」があったのですね。



梅田スカイビルは高さ 173m のふたつのビルが
上部で結合しています。
blog04.jpg

この前までこのビルの周囲で
カメラ片手の外国人旅行者によく遭遇しました。

それは欧州の!たしかイギリスの紙誌が
梅田スカイビルを
「世界の建てもの 20」に選んで
紹介したからのようです。

その記事は数年前のこと。
今でも海外から訪れる人は多いのでしょうか。



たまにビルの中の映画館に行くぐらいですが。

あ!上のジョイント部分にある
空中庭園に行ったのが最後でしたか。
金星が太陽の前を通過するとき?!(拙ブログ2012/06/07
ではなく!
金環日食のとき(拙ブログ 2012/05/22)でしたか。

なるほど!
blog05.jpg

あんまり真下から仰いだことはなかったのですが
こうしてながめると!異形ですね。

だれの敷地なのかさっぱり分かりませんが
半地下に水の豊かな庭園がありました。
blog06.jpg

この庭園から滝見小路という昭和レトロな通りが。
blog07.jpg

石畳なんかがあって
主として飲食店が並んでいます。
blog08.jpg



ランチどき。
どの店舗も勤め人と観光客でいっぱいですが
団体がごっそり出て行く店に出くわしたので
急いで入ります。

「鉄板焼 えん」
blog09.jpg

一番安い「にくたまランチ M」830 円(税込)を注文。
blog10.jpg

デミグラスソースで炒めた牛肉。
味噌汁。1 品はコロッケ。
ごはんは小さなおひつで出てきました。
白菜漬けも食べ放題のようでした。

つましい私は
白菜漬けだけでごはんを食べられますが。
これだけ漬けものがあれば
おなかいっぱいごはんを食べられます。
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

茨木川の鳥葬 [町道!街道!眠り未だ足らず]

川の向こうの堤の階段のあるところから
分流して茨木川になると思っていたのですが。
blog01.jpg

この大きな川が茨木川なんですね。

つまり今の茨木川は左に流れて
安威川(あいがわ)に合流しているのですが
昔はここで画像の正面の方へ流れていたようです。

埋め立てられた昔の茨木川を訪ねます。

川の跡は容易に判断できます。
緑地になっているからです。
blog02.jpg

結構!高木が多く!林みたいですね。

田中橋跡。
blog03.jpg

ここであだっぽくS字にくねらせて
JRの東海道本線を越えています。

東海道本線をくぐる古いトンネルがあります。
blog04.jpg

「まるまた」と呼ばれてきたそうですが
これ!「ねじりまんぽ」ですよね。
上の道と直角に交差しないときのれんが積み。

これは相当古そう?!
東海道本線開通時のものなら
明治 9 年(1876)に造られたはず。



川跡に沿っている道は川端通り。

川のそばの道だから川端という訳ではなく
川端康成がこの川沿いの
茨木中学校(現・大阪府立茨木高等学校)を
出ているから
近代に命名されたのでしょう。

文豪は小・中学校時代を
現在の茨木市で過ごしたのです。

それで!川端康成文学館があります。
blog05.jpg



いい遊歩道ですね。
blog06.jpg

上は土手!下は川だったのでしょうか。

茨木神社でひと休み。
東門は茨木城の「からめて門」を移築したものとか。
blog07.jpg

茨木市役所のまわりに茨木童子がなん人かいます。
blog08.jpg

大江山の酒呑(しゅてん)童子の仲間ですが
生い立ちを聞けば悲しい!
なんという悲しい身の上なんでしょう。



さらに南下すると!
blog09.jpg

なにものか!分かりません。

オリーブ園ですか。
blog10.jpg

日本のオリーブ栽培の嚆矢(こうし)は
ここ茨木市と小豆島らしい。

「素足で歩いて健康になろう」だそうです。
blog11.jpg

こんな健康の道!もう 1 か所ありましたが。

ニセアカシアが咲いています。
blog12.jpg

おいしそうですね。
てんぷらにできませんか。

六甲山にフツーの樹木だったですが
最近!ゆえあって切り倒されるばかりで
六甲山を歩いても
見る機会の少ない花になっています。



佐和良義神社。
blog13.jpg

「さわらぎじんじゃ」と読むのかな。
今のこのあたりの住所の表記は「沢良宜」かも。
万葉仮名を勉強しているような気分。

ノイバラが咲いています。
blog14.jpg

ノバラ(野薔薇)と呼ぶ方が多いかも。
私にはなつかしい。
どこにでも咲いていた花。
私は好きですが
一般的には!
そのトゲの多さと生命力の強靭さで嫌われていました。

ここにだれかが
植えた訳ではないとは思うのですが
ノイバラ!漢字で書けば野茨?!
茨木市となにか関係あるのでしょうか。



道祖神社。
blog15.jpg

新高浜橋跡。
blog16.jpg

ちなみに橋の跡には
このように立派な石碑が建てられています。
10 か所以上ありましたか。

南の方になると緑地は明るい。
blog17.jpg

樹木の高さが低くなっているのかな。

母子だけが集まってバーベキューしています。

この日!
いろんなグループがバーベキューしていましたが
若い人ばかり?!
老人のグループはありませんでした。



重なっている大阪モノレールと近畿自動車道に
ぶち当たって緑地が止まりました。

川はどっちへ流れていたのでしょうか。

自動車道の向こうに緑地が見えます。
blog18.jpg

道の向こうは摂津市ですね。

その公園が川の一部だったのかも知れませんが
今は周囲から独立した
ちょっと高台の土地で
これから先は杳(よう)として気配が消えました。

あ!
にゃんこがカラスに襲われています。
blog19.jpg

かけつけてみると
すでににゃんこは死んでいました。
死んでいたからカラスたちが集まっていたのかも。

その体よ!魂よ!
カラスに運ばれて天に帰りなさい。合掌。



5km 少しの探検は鳥葬で終わりました。

その魂(たま)よ
五月闇(さつきやみ)裂き 天(そら)を翔(か)け
プラズマと散り オーロラと咲け      (ほっ)



(敬称略)
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

主食バナナ 副食カナギチリメン [貧乏自慢]

人間国宝の桂米朝の「私の履歴書」を読むと
若き日!素寒貧(すかんぴん)で
まともな食事はできず
三つ10 円の腐りかけたりんごで
飢えをしのいでいたとあります。

そんなことは私なんかしょっちゅうですけどね。

先日!バケツ 1 杯のりんごを
200 円で買いました。

くだもの屋のおばちゃんが
「ジュースにしてや」
「ジュース用やで」と
なん度もなん度も繰り返しいっていました。

大きな責任を感じているようです。

いいじゃないの!
私が食べるんだから。
腐っているところもあると
承知で買っているんだから。

まぁ!重かったですね。

持っていたナップザックに
無理やり押し込んで帰っていたら
途中できゃしゃな紐がちぎれてしまいました。



バナナも好きです。
1 房くらい 1 度に食べていたこともあります。

ちょっと黒斑が出たくらい
過熟したのがいいですね。

外国産のくだものは
収穫後追熟するものが多いようですが
日本人はもぎたてのものを好むので
バナナももぎたてじゃないけど
まだ硬いものが売れるのでしょうか。

それで!青味がなくなってきたら
バケツにてんこ盛り入れて
投げ売りしたりしています。

それはいつもある訳じゃないのです。
最近!お目にかかりませんね。

なんていうと

「見つけたら買(こ)うてきてあげる」

と!大阪のいわゆるおばちゃんたち。

そしてすぐ 1 両日の間に
バケツ売りのバナナが次々に到来!!!

みなさん親切です。
あんがと!

ひと抱えに余るバナナが集まりました。
それもみんな色の変わり始めたバナナ。
急がなくては!

朝・昼・晩!主食はバナナ。

昔!バナナダイエットなんて
やっているといっていた美女がいましたなぁ。

そんなのんきなことを考えても
飽きてきます。ああ。



主食は当分確保。
副食を作りますか。

「カナギチリメン」が旬なのか非常に安い。

関西ではイカナゴを「カマスゴ」と呼びます。

小さなカマスゴを干したものを
カナギチリメンというのだそうな。
関西弁も大変!覚えることがたくさん。

ちょっと!おフランス風に。

カナギチリメンに
もらいもののレモンを絞りかけてみます。
もったいないので
外側の黄色いところも繊切りして混ぜます。

あのドケチの自称・高級割烹のおじさんが
そのときには
ぼんやりしていたのか!熱があったのか!
高価なしぼり立ての日本酒をくれました。

すぐ 2、3 合あおったのですが
たちまち悪酔いしたので
冷蔵庫に入れたままにしていた酒も入れましょう。

なんかねぇ!もらいものばかりの
恥ずかしい人生ですね。
本名を明かさないからいえるのかも。

さらに
醤油!ワインビネガー!米酢!オリーブ油!ごま油!
家にある調味料を端から入れて
塩味をみながらハーブ塩も。

パセリがないので庭(ベランダともいいますが)の
三つ葉と山椒の葉も切って混ぜて
少し寝かせます。



バナナのおかずにおフランス風カナギチリメン。
blogかなぎちりめん.jpg

フランス料理ではありません。
おフランス風ですので怒らないでくださいね。



(敬称略)

コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

ぼんやり六甲山越え [みんなで歩けばこわくない]

芦屋川です。
ここがだれがなんといっても芦屋川です。
blog01.jpg

月に 1 度の
仮面(氏素性の知れない寄せ集めの)ハイキング。
阪神・梅田駅から乗車。

「芦屋で降ります」といっておいて
降りたのですが!
あるはずの芦屋川が!ない!!?

すんましぇ~ん!

「西宮」でした。
そこは手前の西宮駅でした。

誘導した私が悪いんですが!
だれか!とめてよ。

たぶん!
「次は西宮にとまります」
「西宮を出ると」
「芦屋にとまります」とかなんとかの
車内アナウンスの
最後の「芦屋」だけ聞いて
みなさんをうながして降りたのです。



みなさん!ご立腹でしょうけど
苦笑いだけで
駅に帰って再乗車。

やれやれ!やっと芦屋川がありました。

今日は「文句たれ」がいなくてエかったです。

小さなことに
いちいち小言をいってばかりいる老人が
なん人かいます。

落語に「小言念仏」やら「小言幸兵衛」やらが
残っていますから
昔から年寄りには少なからずいるようですが
今日は期せずしておとなしい方ばかり。
エかったです。



向こうに見える六甲山に登ります。

ここから歩いて行くこともできますが
大変でしょうから阪急バスに乗り
距離を稼ぎます。

大変というのはナイショですが私です。あは。
今朝は特別!右のひざがうずいています。

東おたふく山登山口から歩きます。
blog02.jpg

通称・蛇谷林道の舗装道路をゆるやかに上ります。
足慣らしにちょうどよろしい。

土樋割(どびわり)峠で一息ついてから
急坂を下ります。
blog03.jpg

下りににわかに喜ばないでくださいね。
下りがあれば必ず上りがあるのがこの世の定め。



住吉川の上流を渡ります。
blog04.jpg

上ります!登ります。
六甲山の正面の登山道・七曲り。

オーソドックスな六甲登山道なら
後から後から健脚グループが追いかけてきて
すぐに蟻(あり)の門(と)渡り状態。
blog05.jpg

私たちのグループは寸断され
他のグループに混ざって紛れ
たちまち私の掌握からはずれました。

そして!私だけ置いて行かれました。はは。
blog06.jpg

迷う道ではありませんので
みんなの足の動くままに行かせましょう。



みなさん!苦もなく
六甲最高峰(931m)に着きましたね。
blog07.jpg

「ホテルとかレストランはどこに行きました?!」

ああ!それはここではありません。

六甲山上の観光施設の集結しているところは
ここからずっと南西の方ですよ。
尾根道を 1 時間も歩けば行けますから
また機会を作って歩きましょうね。

最高峰のあるここには茶店の「一軒茶屋」だけ。
他に施設がありません。

ランチ時間を 1 時間取りますから
冷たいものでも飲んでください。
好きなだけ!自分のお金で。

バテているのは私だけかな。
「氷いちご」400 円で生き返りたい。
blog08.jpg



午後から有馬温泉に向けて下ります。

午前中に歩いた七曲りに比べると
階段がなく!なだらかで
うれしくなるハイキング日和(ひより)です。

さらに六甲山はつつじ類のほほえむ季節です。
blog09.jpg

誘導しなければならない道でもありませんね。
どうぞ!ご勝手に。

足のころがるままどんどん下って行くものたちと
ゆっくり五月のそよ風を吸いながら歩く集団の
ふたつに分かれて
前後離れてしまいました。

なぜか!中間にたったひとり
アラフォー(around 40)のおね~さん。

朝からぼんやり寂しそうだったのですが。
気になるので同道します。
できるだけ明るいお色気ばなしをしながら。

六甲山系最古のトンネル跡だそうですよ。
blog10.jpg

なんにも面影はありません。
たぶん!上に屋根のような
石積みがあったのじゃないでしょうか。

ともかくずっと!
なんの変哲もない樹下の歩きやすい下り道。
blog11.jpg

それなのに!おね~さんが 3 回!
私が 1 回!
すべってころびました。

ははは!どうかしていませんか!私たち。
お色気ばなしに夢中になっていた訳では
ないと思うのですがね。
前後に離れ過ぎていたので
だれにも気づかれませんでしたが。



有馬温泉に着きました。
blog12.jpg

お疲れさまでした。

直通高速バスで帰る人たちと別れます。
入浴に向かう人たちも残して
他の人たちは私といっしょに
神戸電鉄・神戸高速・阪急電鉄と
乗り継いで帰りました。



朝には降車駅を間違えたり
昼からはすべってころんだり!
なんだかおかしいハイキングでした。
すみませんでした。
コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

稲垣足穂の彌勒を観た [活動写真]

人さまに日常の食事風景を見せることは少ない。
いや!
私を育ててくれた祖母なんかは
人さまに日常の食事を見られることは
恥ずかしいことだと思っていたことでしょう。

古来!フツーの日本人は電車の中や
往来で歩きながらモノを食べたりは
しないようにしつけられていたはず。

排泄(はいせつ)行為とか
閨房(けいぼう)の睦言(むつごと)とかと同様
主として本能的な行為を人さまに見せることは
恥ずかしいことだと思っていたはず。

今でもそんな羞恥が残っているのが日本人だと
信じたい気持ちはありますが。



「わが家の夕めし」という古い本が手元にあります。

アサヒグラフに
昭和42 年(1967)から 54 年(1979)まで
掲載された記事をまとめたものらしい。

「普段の夕めしを見に行きます」といわれて
人はどうするのでしょう。

多少は緊張することでしょう。

大いに緊張する人の方が多いかも。

それで大いに演出をすることになります。



ここには登場しないけど
ある有名プロ野球選手の奥さんは
料理がまったくできないので
そんなときには
こった料理を他人に作ってもらって
自分の手料理だと偽って
並べていたと聞きました。

その家を笑う資格がないような
食卓も写されているようです。
どう見ても普段の食卓風景ではないような。

張り切って奇をてらった演出を考える
まるで私のような人もいるのでは。

作家の森敦はカップヌードルだけ。
作家の遠藤周作はめざしと漬けものだけで
「見栄を張って撮影用にごちそうだ」といっています。
作家の物集高量は
「普段はこんなものは食いません」と
わざわざ断りながらざるそばだけ。

その中で印象深いのは
稲垣足穂(いながきたるほ 1900 ~ 1977)の食卓。

夫婦でビール 1 本。
ごはんもつまみも肴もありゃしない。
ビールひとり半本だけ。
それがその日の夕めし。

食べることは無頓着で嫌いだとか。

勉強嫌いで!小説嫌いで!
常識の欠けたまま生き恥をさらしている私は
稲垣足穂という名前をそこで初めて知りました。



陰間(かげま)とか男色(だんしょく)とか
衆道(しゅどう)とか
調べるつもりもないけど
暇なのでなんとなくたどって行ったら
三島由紀夫や南方熊楠あたりに
着いたことがあったような。

その向こうにぼんやりと
稲垣足穂の尻尾が見えたような気もしました。

一応!稲垣足穂の著(あらわ)した
「南方熊楠稚児談義」やら
「A感覚とV感覚」やら
「ヰタマキニカリス」やらを
手に取って見たのですが
私の日本語の範ちゅうではありませぬ。

最初のページから面白くなくて
理解に苦しみ
みんな最後まで読むこともなく投げ出しましたが。

復唱しますが
たぶんに私の教養の欠如と
小説に入り込めない性質が
そうしているに違いないだけで
かれの著述に
ケチをつけているのではありませんよ。



私には不可思議というより難解なだけの
その稲垣足穂の小説を
映画化したものがいるとか。

すごいですね。

CGなんかが簡単に使える時代ですから
アイデアをしぼれば可能かも。

遅ればせながら
映画「彌勒 MIROKU 」を観に行きました。

原作の「弥勒」は読んだことがありません。
映画のタイトルは「彌勒」だったのですが
小説のそれは「彌勒」か「弥勒」かも知りません。
読んでも私には分からない小説でしょうけど。

13 歳の少年が 5 人。
これが可愛い。
可愛いだけじゃないですぞ!
妙に色気があります。

ああ!
これが稲垣のいう衆道の景色なのでしょうか。



違いますね。

この少年たちを演じたのは
京都造形芸術大学映画学科の女子学生なんですね。

女子が男子を演じて
こんなに色気のあるものですか。

余談ですが
宝塚歌劇の男役の演じる男は
「男」じゃないですね!私の感覚では。
あんな化粧と風体と行動をとる男なんて
現実にはいませんよね。

異次元の気持ち悪い美しさ。
キモ可愛いくて?!ファンが殺到するのでしょうか。
偏見ですね!ごめんなさい。

この映画の女子学生が演じる男は
「男」なんです!
衆道の心得がないので残念ですが
その気のある人は興奮できるはず。

それだけでもう
稲垣ワールドに
一歩入ったようなものじゃないですか。



映画はモノクロです。
カット割りと編集が
その昔の
モノクロばかりの時代の映画に似ています。
そんな気がするだけですが。

ストーリィはなんなんでしょう?!
大きく胸躍る展開や
腰が抜けるようなどんでん返しもありません。



そもそもなにが「弥勒」なのか。

彌勒菩薩はあはれなり
天人大會の前にして
昔の佛のありさまを
文殊に問ひつつ 説(と)いたまふ

後白河法皇(1127 ~ 1192)集成の
梁塵秘抄にありましたが。

弥勒菩薩は真の「仏さま」なんですか。
将来!如来になる「修行仏」なんですか。
如来にならなければならない定めにあるのですか。

仏教を捨てた(捨てたい?)ものに
論じる資格はないでしょうけど。



館内が明るくなっても 10 秒くらい
だれも立ち上がらなかったので
私も座っていましたが。

たいてい!ストーリィが終わって
エンディングの
クレジットタイトルなんかが流れ出すと
客は帰り始めるのに。

妖しい映画でした。



(敬称略)
コメント(2) 
共通テーマ:映画