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灘の酒蔵めぐり 2015 [工場見学]

冬季に 1 度は
酒造りの町の灘(なだ)を歩いているような。

「年年歳歳 花相似たり」
「歳歳年年 人同じからず」

余談ですが
今年になってから
この唐の劉希夷の詩の一部ばかり
なん度も幾度もつぶやいて!すみません。

人見知りが強いので
たいていはひとり歩きなのですが
灘だけはだれかと歩いていることが多いような。

でも!××十年も毎年そんな酒蔵めぐりをしながら
再度いっしょに灘を歩いた人はいないような。
みんなどこかへ行きましたね。
それが与えられた運命なら甘受しなければ。

ま!そんな訳で
どんな訳かよく分かりませんが
今年も歩いていますが
灘は初めてという
アラフォー(around 40)のおね~さんを
案内している格好です。やっぱり!



阪神・大石駅で降りて
自然がもどりつつある
都賀川(とがかわ)を下ります。
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今ごろ生きものは静かに眠っていますよ。
落ちてお尻でも濡れたら
裸になって乾かさなければなりませんよ。

沢の鶴資料館へ。
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ここでは庭のはね釣瓶(つるべ)の前で
記念写真を撮ることが習い性になっていますので。

このあたりは灘五郷のうちの西郷(にしごう)
西の端です。
東に向かいます。
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「西郷 酒蔵の道」です。



「こうべ甲南武庫の郷」の資料館で
「甲南漬」のお勉強。
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「甲南漬」は酒粕と味醂粕で作られた
いわゆる瓜の奈良漬けといえば納得しますかも。

なかなか大変な工程です!奈良漬けができるまでは。

「奈良漬けが高価な理由が分かりました」

裏庭に大きなかまどがあります。
ちょうど!薪(まき)でごはんを炊いていました。
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お嫁に行ったら姑に叱られながら
かまどでごはんを炊いてくださいね。

「まさかぁ!」

ここ高嶋酒類食品に味醂粕があるということは
味醂を製造しているのですね。

「やなぎかげ」がありました。
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150ml 324 円(税込)!ちょっと高いですが。

「やなぎかけ」知りませんか?!
味醂と焼酎で作られる酒。

あなたが最近興味しんしんの落語に出てきますよ。
「青菜」を聞いてみてください。
「やなぎかげ」は
上方落語の方の「青菜」を聞けばよく分かるかな。



処女(おとめ)塚です。
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ひとりの清純な少女が眠っています。

この少女に求婚したふたりのいい男は
求塚(もとめづか)となって
ここから東と西に眠っています。(拙ブログ 2013/03/07

太古の伝説をもとに
大昔の世阿弥(ぜあみ)から
近世の森鴎外までいろいろ創作していますので
「求塚」とか「生田川」を検索してみてください。

イケメン(たぶん!)の眠る
求塚に案内してもいいのですが
あんまり面白いところでもありませんから。



御影郷に入っているようです。

神戸酒心館です。
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ノーベル賞授賞式晩餐会の酒「福寿 純米吟醸」の蔵。

もしかして!おね~さんは知り合いかな?!
あの大阪のあの場末のあの自称・高級割烹の
こ汚い(という失礼な人もいる)カウンターに
季節がくれば不似合いにずらりと輝いている酒は
ここからきているんですよ!
あんまり知らんけど!私は知人でもないから。



白鶴の資料館にきました。

ここの展示が豊富で一番分かりやすいと思います。
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酒樽作りもここだけ。
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杜氏(とうじ)たちの日常の生活も。
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次に菊正宗の記念館へ入ります。
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各酒蔵で利き酒やら
テイストやらでいただいたので
気のせいか
ほんのり血色のいい美人になりましたね。



魚崎郷に入って
浜福鶴吟醸工房へ。

ここではガラス窓越しに工場が見えます。
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近代的な酒造りですが。

あ!
ボタンを押せば
醪(もろみ)の音と香りが出るんですね。
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こんな展示!初めて気づきました。



つづいて櫻正宗記念館。
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残念!休館日でしたね。
酔っぱらって!門扉をたたいてはいけません。

 幼女夢楂古聿樹
 年増推夜酒蔵門

「幼女は夢みるチョコの樹」
「年増は推す夜の酒蔵の門」なんてね。

いや!「年増は敲(たた)く」の方がいいかな。
「推」か「敲」か。

賈島(779 ~ 843)と韓愈(768 ~ 824)もどきの
推敲(すいこう)です。

それより
「年増」より「大年増」の方がいいかな。
「熟女」ではいかが。

ああ!待ってよ!放っていかないで。



灘五郷のうち
今日は西郷!御影郷!魚崎郷の 3 郷を巡りました。

西宮郷と今津郷はまたの機会に。

20 年前の震災(1995/01/17)後から
どんどんブランドや酒蔵が消えて行ってますね。

年年歳歳 花相似たり
歳歳年年 人同じからず。

灘三郷めぐり。
毎年!同じようなコースを歩き
同じような写真と文章を
このブログに書いていました。あは。
少しは違う!と思うのですが
思うだけですか。
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