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比叡山紅葉紀行(1) 横川 [猫も歩けば棒立ち]

比叡山です。
比叡山観光です。

観光に行くなんて!?
そう決めて行くことなんて珍しい!私には。
軟弱な精神になったものです。

比叡山は好きな山でした。
大昔 270 種を越える
果実酒・薬酒を仕込んでしまいましたが
その最初は比叡山の無動寺谷で
またたび(木天蓼)の果実を
偶然!採集したことから始めたような。

それからこの山をよく徘徊しました。
あくまでもウォーキングが主で
堂宇の見学はついでに。

それが前夜たまたま開いた
京阪電車のHPの「紅葉の見頃状況」に
比叡山が「見頃」とあるじゃないですか。

俄然!行きたくなって
早朝に飛び出してきたという次第。

軟弱な精神になったものです。



7 時に大阪市営地下鉄の駅長室に駆け込んで
「比叡山 1day チケット」を買います。
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大阪市交通局(地下鉄・バス)!京阪電車!
叡山電車!叡山ケーブル!叡山ロープウェイ!
比叡山内シャトルバスを乗り継いで
奥比叡の横川(よかわ)中堂まで 2,400 円。

私の場合!最寄りの駅から
往復 4,440 円のところが 2,400 円!
半額に近い!
お得じゃないですか!
しかも区間内ならどれにも乗り降り自由。
ただ!往復同じコースです。
はみ出してはいけないのですが。



比叡山内シャトルバスが
終点の横川に近づいてきました。
峰道レストランの前に 10m を越える大きな像!
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伝教大師の 40 歳のお姿だそうな。
いつもこのあたりは千日回峰行道を通っています。
奥比叡ドライブウェイは歩行できないのです。
だから知りませんでした。

横川バス停にテントが立てられていました。
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「比叡もみじ祭」を開催中だとか。
抽選会と大根炊き!無料。
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朝食代わりにおいしくいただきましたが
どなたのご接待?!
問うもののだれも素知らぬ顔で相手にしてくれません。

入山料を取られます。
入り口のおばさんが舌打ちばかりしています。
なんで小銭を用意しないのかと!
次から次に大きなお札ばかりだといっています。
あんたもか!?と怒っているのです。
そんなことをいわれてもねぇ!

なんですか!?この山は。



ともかく××十年ぶりに横川中堂です。
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さつまいもが供えられていました。
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虚子の塔があるとは知りませんでした。
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鐘楼。
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恵心院。
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小さなお堂です。
瀬戸内寂聴は
横川地域ではここが一番好きといっていましたね。

「おみくじ発祥の地」の碑の立つ
元三(がんさん)大師堂。
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元三という大師号はないようです。
比叡山延暦寺の中興の祖
良源(慈恵大師)は命日が正月三日ですので
元三大師と呼ばれているのです。

比叡山行院。
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奥州平泉で得度を受けた瀬戸内寂聴は
春にこの行院で加行(けぎょう)を受けたそうな。

加行とは入門したものの最初の修行。
ま!修行の前の予備行。
修行の幼稚園か小学校といえば叱られますか。

ぼんやり生きてきたものには
その 60 日間の行の荒さに腰を抜かすそうな。



谷底に道元禅師得度の地。
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別の谷に法華経が聞こえる定光院。
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日蓮の修行の地だとか。
今も日蓮宗の研修道場。

比叡山は三塔十六谷といわれています。
やたら谷があり
観光のものでも
ちょっとしたハイキング・ウォーキングです。

元三大師御廟。
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横川地域ひと通り回って
横川中堂まで帰ってきました。
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あれ!?
紅葉は?!
「もみじ祭」というけど「もみじ」は!?
おけいはん(京阪電車)の「見頃」というのは?!

「1 週間前にこないと、、、!」
タクシーの運転手たちがいっていました。
もう散ったのですか。



(敬称略)
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鞍馬から静原過ぎて大原へ 雨の中 [みんなで歩けばこわくない]

平日なのに観光客でいっぱいです。
幸運にも叡山電車の「きらら」の
窓に向いている席に座れました。

「きらら」は
紅葉見物のために造られた車両だそうですよ。

ん?!
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今年の車窓の紅葉は
隣のアラフォー(around 40)おね~さんのように
色気づいていないような。

「年中色気づいているのは!あなたでしょうが!」

もとい!色づきが悪いような。
昨年!ほんわかおね~さんと見たときには
もっとあざやかだったような。(拙ブログ 2014/11/21

「かの女のように美人でなくて悪かったわね」

いえいえ!みなさん!
紅葉に負けないくらいおきれいですよ。
それなりに。

鞍馬に着きました。
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鞍馬寺の山門あたりも気のせいかくすんで見えます。
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今にも泣き出しそうな
空のせいばかりではないような。

今日は鞍馬寺には行きません。
鞍馬街道から右に入って
薬王坂(やっこうざか)を上ります。

待ってつかぁさ~い。
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速い!速い!
体格は可愛くて靴のサイズは 22 か 22.5 なのに。
ま!靴のサイズは関係ありませんがね。
私のハイキング仲間の
アラフォーのおね~さん方の中で
たぶん!一番の健脚じゃないでしょうか。

鞍馬寺から 30 分と予定していたのに
20 分もかからず!薬王坂の峠に。
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しばらくは
「京都一周トレイル」をトレースします。
このあたりは「東海自然歩道」でもあるので
道標や説明板がたくさんあり
まず!迷子になることはありません。

峠から急坂を静原に向けて下ります。

このあたりの山の急斜面が
別荘用地として切り売りされたのは遠い日。

そのよき時代の名残りの
崩れかけた山小屋が点在しています。
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ときは驚くほど流れて
樹木が自力(?)で伸びて薄暗くよけいに寂しい。

分譲地だから急な坂道に
コンクリートを打って売り出したのでしょうね。
それが苔むしてすべりやすく!
危ないったらありゃしない!



静原の里まで降りてきました。
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赤と黄がきれいじゃないですか。
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結果!この日見た紅葉の中でこれが一番でした。
というか!
他には紅葉らしい紅葉には出会いませんでした。

静原の里の鎮守の森です。
トイレがきれいになっています。
ここでランチにしませんか。

ごはんを食べ始めたら雨がぽつりぽつり。

そこそこに終えて!急ぎますよ。

江文(えぶみ or えふみ)峠。
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まっすぐ山中に入れば琴平神社の参道です。
さらに金毘羅山!翠黛山の頂上を経由して
寂光院に降りる山中の小径も
このおね~さんなら大丈夫とも思いましたが
雨脚が強くなってきたので断念。

雨で暗い!危ない動物が出たら困るでしょ。

「一番危ない動物はあなたでしょ」

誉めちゃ!や~よ。

大原の里に降りたら土砂降りになりました。
四方の山がみるみるうちにかすんで行きます。
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元気そうに見えるのはカブラ(蕪)の葉ばかり。

「里の駅 大原」に緊急避難。

ここの搗きたての餅!絶品ですよ。
買ってちょうらい!おねがい。

「ランチしたばかりでしょ」

ま!いい。
あきらめて!自分の財布で
味噌(650 円)と人参(120 円)を買いました。
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赤いのも白いのも人参です。
葉っぱは炒めて味噌味でいただきます。



待っていても!餅もパンも買ってもらえなく
雨が弱まらないので!行きますよ。

寂光院!
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大雨だぁ!ひざから下は濡れて水中を歩くよう。
それでも観光客はいます。
外国人多し。

入山しないできびすを返します。

三千院門前!
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紅葉!ちっともきれいじゃありません。
もう散ったのか!
まだ赤くなるのか!
今年の色づきは悪いのか!知る由もありません。

せっかくですから勝林院へ。
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私の好きな宝泉院も門前まで。

来迎院にも行ってみますか。
あ!もういいのですか。
では!帰りましょうか。

呂川に沿って下り
いつも陽気なおじさんのいる「志ば久」で
柴漬け(この店では志ば漬)を買いませんか。

お疲れさまでした。
スティックの漬けもの(1 本 180 円)を
ご馳走しましょうね。
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キュウリかナスビ!
お好きな方をどうぞ。
半分かじって交換してもいいですけど。

「絶対!いや」
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口コミがありんす [不謹慎ですが、、、]

「ありんす」は嫌いです。

吉原の遊女たちは出身地が広範囲にわたっています。
そこで共通語として
「ありんす」ことばができたのじゃないかと
私は思います。

遊女たちの中には
「ありんす」世界が
宇宙の中心であると信じる人もいたようです。

現在もそんな「ありんす」人が少なからずいます。

自分の家庭や職場にだけに通用する事象や単語を
とくとくと延々にしゃべられてもねぇ、、、。

ただの従業員(失礼!)のくせに
「わが社」を連発して
代表権を持っている取締役みたいなことを
場末の安居酒屋で関係ない人にいいつづける
(私にいわせれば)間抜けな人もいますが。



だから!知らない人とはしゃべりませんね。
人見知りが強いので
知っている人ともあんまりしゃべりませんが。あは。

棲んでいる世界が狭小で
栄養はついていても教養はないので
安い食べもののはなししか話題がなく
情けないかぎり。

それで思い出したのですが
自称グルメの「口コミ」というのも嫌いです。

いいかげんな人の評価なんて信じられますか!

たとえば
織田信長の好きな味を
明智光秀がおいしいと思うかどうか。

信長の体質と生きてきた環境とその日の体調とが
光秀のそれとおなじはずがなく
ひとつの食べものに評価が違うのは自明の理
主張する方がおかしく
信ずるに値しないと私は思うのですが。



ネットの世界には「やらせ」も多いというしね。

ネット通販でなにか買うと
やたら評価を聞いてくるサイトがあります。

なにか「口コミ」を書いたら
なにかサービスをするというのもあります。

なにか書くという条件つきで
値段を設定していたりしているところも。
書かなかったらどうなるのでしょう。
私は書きませんが
おんなじ価格のカード払いですけどね。



普段TVを見ないのに批評するのも無恥ですが
TVのCMに
シロートか!
シロートづらした人が出てきて
しゃべっているのを見ると虫唾(むしず)が走ります。

たとえば
「出刃包丁」のCMがあったとしたら。

「出刃包丁はナラズモノ印出刃包丁」
「けんか!もめごとにはナラズモノ印」
「切れ味!過去有名喧嘩(でいり)で実証ずみ」

とかなんとか叫んで
「買ってください」と素直にいえばいいものを。

「ママ友から聞いたんだけど」
「ナラズモノ印の出刃包丁は」
「男を刺すときにはサイコーだって」

「多くのママ友の夫はひと刺しで昇天したんだって」

「今なら 1 本の値段で 2 本買えるそうよ」
「おかあさんもすぐ買ったら」
「1 本は夫殺しのエモノを探しているという」
「お隣さんにプレゼントしたら喜ばれるんじゃない?!」

なんて
メーカーの関係者でもない!ギャラもない!
他人のように装って宣伝する製品は
買いたくありません。



CMといえば
雑誌/新青年/の
大正 11 年(1922)の広告。
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大正モダニズムを見て!
100 年前ですよ。

「英語を知らぬと犬にもオトル」
「犬ですら英語がワカル」です。

どうです!
この「特許英語暗記器」を「無代進呈」なんて
うれしいじゃないですか。

見本でしょうけど。
ほしくなりませんか。
1 度だまされたくなりませんか。

そういえば
「うちの犬は英語ができる」と自慢していた
おじいさんがいましたね。

「ハウス」といえば小屋に入るんだそうな。

「しゃべることもできるよ」

「ワン」というのだそうな。

「ツー」はどういうの?

「ワン!ワン!」

おじいさんは真面目にいっていましたが
私は生真面目ですので
こんな人との応対はどうも、、、。



はなしが澪(みお)をはずれっぱなし。

ゆく水の とまらぬこころ 持つといへど
  をりをり濁る 貧しさゆゑに    牧水

夜も更けて心貧しいものはどこへゆくやら。
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道修町 ジャンボ定食 [昼定食]

道修町(どしょうまち)です。
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大阪市中央区です。
船場といえば通りがいいかも。
どうして道修町を「どしょうまち」と読むのか
明確な答えを教えてくれる人はいませんが。

江戸時代から薬種問屋の集中していた町です。

「ほこりの町だった」と
大阪市が日本一の人口を誇った
大大阪時代(大正から昭和初期)に
この町で生まれ育った
三島佑一四天王寺大学名誉教授がいっていました。

空にスモッグがおおい
地に馬の糞が舞い
町中に生薬の匂いが充満していたそうな。

三島少年には道が狭く感じたとか。
荷捌きの馬車がひしめいていたのですね。

今は広いですね。
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とても広く感じます。
幅員は変わってないそうですが。
大企業になった薬屋はみんな本社を
どこかへ移転してしまったようです。



ビルの谷間にきゅうくつそうに
「神農さん」と呼ばれている
少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)があります。
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薬の神さまとして親しまれています。
神農氏と
少彦名命(すくなひこのみこと)との合祀かな。

あ!ペット祈願の絵馬があるのですね。
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浅学にして初めて知りました。



少彦名神社の横のビルにランチのボード。
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「ジャンボ」という名の定食が並んでいます。
気になりますね!心身貧しいものには。

地下の店舗。
なんですか!?
「はい、がってん」というのが屋号なんですか。

ジャンボチキン南蛮定食や
ジャンボデミカツ定食もありましたが
ジャンボおろしチキンカツ定食をもらいます。
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どれでも税込み 700 円でしたが。
おいしかったですよ。



(敬称略)
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秋 宇治の茶園めぐり [町道!街道!眠り未だ足らず]

奥の山茶園です。
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古い古い茶園です。
宇治で茶園といえば
他国でいう茶畑のことですよ。

足利将軍が宇治茶を保護
宇治七名園を指定していたのだそうな。
その中で
奥の山茶園だけが現在まで残っていました。

玉露の葉を作るために寒冷紗で覆うようですが
昔は葦簀(よしず)と
稲藁(いなわら)だったそうです。

この茶園に樹齢 400 年の株がありました。
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いわれなければ
シロートの私には分かりません。

今も茶樹としてていねいに扱われていました。

ちなみに
煎茶の茶園には寒冷紗の設備はありません。
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煎茶と玉露の製茶工場の萬玉園を訪問しました。

ここは初夏だけの稼働ですので
今なら仕事のじゃまをしないですむのです。
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摘んだ茶葉を蒸した後
粗柔機!柔捻機!中捻機!とかけて
最後にこの精捻機にかけるとか。
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すごく古そうな(失礼!)
骨董品のような機械ばかりのように見えますが。
茶作りは今も職人のカンが必要なのでしょう。

隣の宇治碾茶(てんちゃ)組合工場にも
入れてもらいました。

レンガ造りの炉だそうですが。
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よく理解できていません。

そもそも碾茶(てんちゃ)とは?!

各地の茶店に行って
抹茶に挽かれる茶葉のことでしょうか。



「此付近 金色院」の碑。
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平等院からひと山越えた白川の里に
藤原頼通の娘の寛子(後冷泉天皇皇后)により
創建された(1102 年ごろか)金色院という
大きな寺院があったのですね。

ちなみに寛子の読み方は
みなさん!テキトーに(?)いっていますが
ホントの読みは伝わっていないのじゃないのかな。
間違っていたらごめんなさい。

急な階段を上ると白山神社。
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金色院の鎮守社かな。

私の古いメモには
サザンカの名所とありますが
どこにも見えないのですが。
記憶違いかも。



宇治川に下ります。
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紅葉はまだ早そうです。

向こう岸(右岸)に渡って
宇治茶道場「匠の館」で玉露をいただきます。
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湯温 40℃ 50℃ 60℃ 70℃と
4 煎いただいて
最後は茶葉にポン酢をかけて食べました。
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ナイショですが茶葉は 100g 5,000円のものらしい。
大変高価な茶葉はおいしい。

宇治市観光協会のご厚意です。
ありがとうございました。



世界遺産の宇治上神社に参詣します。
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七五三のお詣りでにぎやかです。

源氏物語ミュージアムは無料開放?!
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どうして?

あ!今日(2015/11/15)は関西文化の日!?

昨日も関西文化の日ということで
大阪市立長居植物園に
無料で入園しましたが。(拙ブログ 2015/11/15

その日ばかり選んで歩いているような。あは。



宇治橋のたもとの通圓で買ってきた
茶だんご(210 円)を食べながら考えています。
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白川の里で柿をいただいたのです。
ザックにいっぱい!
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小さいけどたくさんあります。
どうしましょう。
渋柿です。

なにかいい知恵はありませんか。
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