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洛北の観光客のこない紅葉の庭 [町道!街道!眠り未だ足らず]

三宅八幡宮です。
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叡山電車で北へ進むと
宝ケ池駅(京都市左京区)で
線路がふたつに股裂き。
東に行けば(叡山本線)三宅八幡駅が
北西に行けば(鞍馬線)八幡前駅がありました。

その股裂きの間に三宅八幡宮があるのですね。

とても大きな神社ですが
だれも参拝者がいませんね。
まだ紅葉に間があるからでしょうか。

狛犬(こまいぬ)もいますが
代表(!)は狛鳩で有名です。
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たいていの神社では営巣やら糞公害に悩まされて
土鳩は歓迎されませんが
ここはエサまで用意されています。
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絵馬にも鳩が!
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素焼きの神鳩も売って(!)います。
鳩の紋の瓦!鳩の絵の幕!鳩餅!と鳩づくめ。

7 世紀の頭に小野妹子が
筑紫の宇佐八幡宮を勧請したといわれています。
このあたりが小野氏の里だったのでしょうか。

少しは色づいた樹木がありますね。
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高野川に沿って進む叡山本線を向こう岸に見て
東に進めば!なんですか!?
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狭い進入路に人が押しかけています。

蓮華寺ですか。

池泉回遊式庭園と紅葉が
最近!有名になり過ぎています

観光バスがやってきました。
山門をぼんやりながめていたら
大型タクシーがバックで突っ込んできました。
騒々しくて!危なくて!
ひとまず退散しましょう。



隣の崇道(すどう)神社も
紅葉の名所じゃなかったですか。
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崇道神社は崇道天皇が
祀(まつ)られた神社と想像がつきますが
実際に即位した訳じゃないようです。

崇道天皇すなわち早良(さわら)親王は
平安京遷都した桓武天皇の弟のはずですから
皇位継承争いで無残な死に方!
たぶん!殺されたのでしょうね。

その怨霊を沈めるために天皇と追号して
あがめたのでしょうね。

そういえば!北・山の辺の道に
崇道天皇の怨念のこもった
遺跡(?)がありましたね。(拙ブログ 2011/01/26

境内から
小野妹子の子の毛人(けみし)の墓誌が発見され
国宝に指定されています。

やっぱり小野一族の領土だったのでしょう。

長い参道がありますが
あんまり鑑賞するほどの紅葉はありませんね。

だれもいなくて!暗い。
怨霊にとりつかれないうちに帰ります。



あ!
崇道神社の隣にはなやかな色があり
しかも塔らしいものが見え隠れしています。

そちらに行ってみましょう。
と!思ったものの行く道がありません。
よく分かりません。

住宅の中の細い道を曲がっていたら
枝折戸みたいな門がありました。
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開いていたので無断で侵入。すみません。

苔寺(西芳寺)のような緑の庭。
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庭は山肌に造られたのか上っています。

見上げると紅葉の中に寺院のような建てもの。
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さらに進んで見上げると!
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神社から垣間見えた塔に違いありません。

あ!なるほど!
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二重の塔なんですね。
立派な鐘楼もあります。
仏教寺院でしたか。

四阿(あずまや)というより
風流な茶室みたいな離れもありますが。
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不気味なほど静かです。
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すごい!

叱られるまで
紅葉を観賞していようかとも思いました。

まったくもってご無礼致しました。
ごめんなさい。
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泉州・荘の郷の秋の酒蔵祭 [工場見学]

北庄司酒造の秋の酒蔵祭(2015/11/23)です。

蔵開きだ!蔵祭だといえば
今までたいていなん人かが乗ってきましたが
だれもきませんね。

大阪府もかなり南の方の泉佐野市。
西の方には関西国際空港があるあたり。
のどかな田園地帯に北庄司酒造があります。

みなさん!今まで灘や伏見の名代な酒蔵だったから
参加する気が起きたのかも。

JR日根野駅から田んぼの中を
ひとりとぼとぼ歩いて行きます。

まだ 10 時だというのに大勢の人。
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日本酒も人気があるじゃないですか。
他に大きなイベントがないから
周辺の人が寄ってきているのかも。(失礼!)
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TVクルーもいました。

「どちらの局ですか?!」

まったく無視されました。
うさんくさそうに一瞥されただけ。
ま!世間にそうあしらわれるのにも
慣れていますけどね。ぐすん。

国営放送局づらして威張っている
某局かも知れません。



仕込みのタンクが並ぶ酒蔵。
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その 2 階はイベントのできるホールになっています。
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のんびり座っていたらすぐにすし詰めになりました。

歌や演奏や踊りをしていましたが
私は背を向けて
利き酒セット(500 円)をちびり。
屋台で買ったライスコロッケ(200 円)を肴に。
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屋台は「地産地消」とかで
地元の店舗の出張販売を中心に
30 ほどのブースがありました。

利き酒セットはみっつ合わせて 1 合ばかりでしょう。
どれもきりりと切れのいい味に感じましたが
私の味覚はいい加減なものですからどうでしょう。



竹で燗(かん)をつけた「かっぽ酒」(200 円)!
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たいていの蔵祭では「冷や」で出しますよね。
燗もあるとは珍しいのでは。

大阪国税局(近畿地区)の秋の清酒鑑評会で
「荘の郷・純米山田錦」が
燗酒の部門で表彰されたらしい。

雑誌「酒」の編集長だった佐々木久子は
日本酒は「燗」がいいといっていませんでしたか。

燗酒は酔い加減のタイミングがとりやすいとか。

燗酒は殺菌力があるとか。

チフス菌!コレラ菌!赤痢菌でも即死?!
これらの菌を摂取しても
熱燗の酒を飲めば即死するそうな。
人肌程度の燗酒でも 4 分もあれば死滅するそうな。

ちなみにブランド名の「荘の郷(しょうのさと)」の
「荘」は 700 年前にこの里が
九条家の荘園の日根荘(ひねのしょう)だったからかな。

古い地名なんですね。
今は「日根野」と「野」を入れているようですが。



え!?
ポップコーン!無料なんですか!

なにか肴が欲しいけど
高価な! 500 円以上のものばかりなので
動かないでいたのですが。

ポップコーン!終了していました。

「鍋底の焦げたものでよかったら!」

いいですとも!いいですとも。

たくさん!入れてくださいました。
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充分おいしいじゃないですか。
泉佐野観光ボランティアさん!あんがと。

たしかに焦げてはじけない粒も入っています。
私の鬼のような牙でも砕けませんね。

とうもろこしには
ポッドコーン!ポップコーン!フリントコーン!
デントコーン!スイートコーン!ソフトコーン!
ワキシーコーン!等々
性質が大きく違う種類に分かれている
ふしぎな農作物ですねぇ。

なんて!とんでもない思考回路に陥りました。
酔っぱらっていますね。
帰りましょう。
まだ!正午まで時間があるけど。



あ!外の道路まで人があふれています。
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いつの間にか!くるまもいっぱい!
酒蔵にくるまでくるとは。

雨が降ってきました。
傘はあるものの
酔いにまかせて濡れながら歩けば
野菜の無人販売所がありました。

2kg 弱の小さなタマネギの袋が 100 円!
里芋は 1kg ほどの袋が 100 円。
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喜んで買いましたが
駅までの雨の道は遠く!重い。
でも!日根荘!いいところでしたね。



(敬称略)
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住吉大社の神馬が行く [わが街・下駄ばきドドンパ]

神馬(しんめ)塚です。
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私がたむろする桃ケ池をかすめる
JR阪和線を越えた大阪市東住吉区にあります。

住吉大社(大阪市住吉区)の神馬の厩舎は
このあたり
昔でいえば田辺郷にあったのですね。
神馬は毎朝!住吉大社に行き
夕方!帰宅していたそうな。

地図で見れば直線で 3km ばかりです。
容易に通えますね。

その再現ウォークが行われるとか。
毎年催行していて有名なのか
近隣の人が教えてくれましたが。

田辺郷の中にある法楽寺から出発というので
神馬の白馬を見に行きます。

「白馬」と書いて「あおうま」と読むくらいは
以前にオベンキョーした記憶があります。



お!?
白馬!いました!
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(すみません)
(狛犬のような顔になった方)
(どうぞお引き取りくださって結構です)

なぜか田辺大根を背負っています。

ほら貝の先導で
白馬はこどもたちに引かれ
善男善女を従えて法楽寺を出て行きました。
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やっぱり神馬塚に寄るのですね。
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途中!このあたりの豪族の
田辺氏の祖神を祀(まつ)っていたらしい
創建日時は分からないほど古い
山阪神社で神事をしていました。
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私はひと足お先に住吉大社へ。

神馬ですからね。
住吉大社には立派なお休みどころがあります。
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「神馬 白雪」と表札(!)が上がっていますが
自転車置き場(!)と化しているじゃぁないですか。

この日(2015/11/22)は休日のせいか
七五三と婚礼とお宮参りにきた人で
芋の子を洗うようです。
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あれ?!
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ここにあった一寸法師のお椀がありません。
おみくじ売り場(売り場というのは不謹慎ですか)に
変身しています。
まぁ境内におみくじの種類の多いこと!

忘れ形見(?)の小槌はありますけどね。
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「種貸社(たねかししゃ)に行きました」
警備のおじさんが教えてくれました。

種貸社というのは末社です。
「はったつさん」の最初に参る神社です。

「はったつさん」すなわち
毎月最初の辰の日の「初辰まいり」が
大阪の商売人には有名です。

種貸社(たねかしさん)!楠くん社(なんくんさん)!
浅沢社(あさざわさん)!大歳社(おおとしさん)の
四社を順に参ります。
(「なんくんさん」の「くん」は「王+君」)

神さまを「さん」づけで呼ぶのは
大阪のことばには「様(さま)」がないからです。

種貸社で「御種銭」をもらい
それを持ってつぎつぎに参拝するようです。
「御種銭」をもらうには
もちろん「ただ」という訳じゃないので
私はどんなものか知る由もありません。

お!
種貸社がすっかり改装(!)されて
きれいになっていました。
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お椀!外に置いてありました。
一寸法師のお椀というのに
「人が入れるほど大きいのはどうして?!」なんて
私には聞かないでください。



国宝の本殿のある境内にもどります。
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晩秋ですが紅葉はありませんね。
いや!紅葉する樹木がないのでしょうか。

後白河法皇(1127 ~ 1192)が編成した
梁塵秘抄に「住吉十首」があります。
「十首」というのに 11 首のっていますが。

住吉の 松の梢(こずゑ)に 神さびて
緑に見ゆる 朱(あけ)の玉垣

というふうに
「松」を詠(よ)みこんでいる歌が 7 首。
11 首中!実に 7 首もあります。
「松」といえば「住吉」
「住吉」といえば「松」
枕詞(まくらことば)みたいですね。

こう松ばかりじゃ
紅葉鑑賞とは行きませんか。



白馬がやってきました。
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4km は充分歩いてきたようです。
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大原の人参でカラフル?ごはん [七面鳥六目半ごはん]

先日(拙ブログ 2015/11/19
洛北の大原で買った人参と味噌。
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赤!白!オレンジ!と色がきれいなので
炊き込みごはんにします。

細いですなぁ。
輪切りにして洗い米にのせます。

だしが必要ですね。

最近!煮干しとかウルメぶしとか
個性の強い!
誤解を承知でいうのなら京風でない
野性味のあるだしが口に合うような。

元から品性に問題がありますからね。

それで煮干しと酒と
大原の味噌を加えてスイッチオン。

スイッチが切れたら
煮干しを引き上げて蒸らしました。
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もう少し色があざやかだったらいいのですが
でも!まぁ!おいしい。



引き上げた煮干しは
頭をちぎり
人参の葉と炒めてみます。

胡麻油で煮干しを炒めて
下茹でした人参の葉を炒め合わせ
おまじない程度に砂糖を振ってから
火を消して
味噌を酒で溶いて混ぜました。

人参の軸は硬くて!捨てました。

煮干しの頭は
大原の酸味の強い柴漬けを
細かくきざんで和えました。
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ざらざらした煮干しの食感が好きなんでしょうか
ウイスキーを飲んだり
焼酎を飲んだり。
夜が更けます。
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比叡山紅葉紀行(2) 西塔 東塔 [猫も歩けば棒立ち]

比叡山の横川(よかわ)地域から
比叡山内シャトルバスで引き返し
西塔地域を歩きます。

横川で諸堂巡拝券を買わされましたので
それで西塔地域とさらに東塔地域も回れます。

にない堂の廊下をくぐります。
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常行堂と法華堂が同じような姿で建てられ
廊下でつながっているので
ふたつまとめて通称・にない堂。

石段を下った底に西塔地域の中心の釈迦堂。
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引き返して椿堂を過ぎて浄土院。
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宗祖・伝教大師が眠っているところ。
瀬戸内寂聴は横川の恵心院と
ここのふたつが
森閑と静寂にみちて好きだといっていましたね。



歩きにくい石段と坂道を上って東塔地域へ。

東塔を仰ぎます。
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隣に阿弥陀堂。
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このあたりが
三塔十六谷といわれるほど起伏に富んだ
比叡山延暦寺の中で一番高い場所かも。

下がって行けば戒壇院。
さらに大講堂。
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根本(こんぽん)中堂はさらに下がります。
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根本中堂は総本堂ですから
観光客がひしめいています。
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根本中堂から急な石段をはい上がると文殊楼。
下がって大黒堂の横でやっと紅葉を見つけましたが。
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西塔地域も東塔地域も
紅葉の季節が今年は早く通り過ぎたようです。



今日は観光客として歩いているのを忘れて
いつものように足が無動寺谷に向き
坂本ケーブルに出ました。
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南京豆があります。
そのかけらをかざすと
木の上で見ていた野鳥のヤマガラが
食べに降りてきます。
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駅舎の 2 階のテラスに上がれば
このあたりにはまだ鑑賞に値する紅葉が。
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琵琶湖がよく見えます。



あ!桜花!?
唐突に特攻兵器を思い出しました。

太平洋戦争中に帝国海軍が開発した有人ミサイル。
戦闘機にぶら下げて上空に行き
ジェットエンジンを点火し
突っ込んで自爆するという兵器。

しかし!敗戦色濃くなると
戦闘機もなにもかも不足し
カタパルト(射出機)で
高いところから発射しようとしたようです。

その実験か実戦用基地かのひとつが
このあたりにあったのでは。

細い坂道を
比叡山ドライブウェイまで上がってみます。
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くねくねと
比叡山頂につづいている比叡山ドライブウェイの
どこだって琵琶湖が眼下にあります。
この道の
どこだってカタパルトがあったように見えます。

悲しい風景です。



山頂に出て帰路につきます。

叡山ロープウェイから
叡山ケーブルに乗り継ぎます。
まだきれいな紅葉の中を下ります。
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高野川に架かる橋の上から。
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この周遊で一番きれいだった紅葉のある景色ですね。

叡山電車の八瀬駅の前に
大原女(おはらめ)がいました。
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志ば漬(柴漬)の又寅の看板娘(!)でした。



(敬称略)
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