めんそーれのヘルシーバイキング

大阪市中央区の国立文楽劇場。


人形浄瑠璃（文楽）の大本山でしょうけど
歌舞伎や邦楽や浪曲・落語・漫才まで
上方芸能の興行が打たれていますが
最近は招待券が回ってこないので
とんとご無沙汰です。

国立文楽劇場の前は
くるまの往来の激しい千日前通り。

その通りの国立文楽劇場の西に
生活にじゃまになるような石積みがあります。


谷崎潤一郎文学碑だとか。

「おさんの口説きを」
「じつと聞き入つてゐる間の治兵衛」

「昔の大阪の商人（あきうど）町を胸にゑがいた」

なんて
小説「蓼食ふ蟲（たでくうむし）」の一部を
刻んでいます。

「おさん」「治兵衛」それに「小春」が出てきたら
近松門左衛門作／
心中天網島（しんじゅうてんのあみじま）／でしょうか。

そうするとおかしいのでは。

ここは大阪のミナミ
心中天網島の舞台はキタの
曽根崎新地ですがね。（拙ブログ 2013/05/17）



千日前通りを国立文楽劇場から東に行くと。


近松門左衛門文学碑ですか。

こちらに刻まれている文字は読み取りにくいのですが
どうやら
「心中重井筒（しんじゅうかさねいづつ）」を
紹介しているような。

これこそミナミにふさわしいのでは。

心中重井筒には
六軒町とか万年町とか
道頓堀近くにあった町の名がいっぱい出てきます。

ちなみに「重井筒」とは遊廓の店の名前です。



千日前通りをはさんで
国立文楽劇場の南に黒門市場があります。

すっかり観光化して（拙ブログ 2016/08/03）
今日も韓国語！たぶん北京語！
たぶん米語！フランス語が飛び交っています。

その市場の入り口あたり。

「めんそーれ」！


ま！だいたいだれが見ても想像がつきますわね。
沖縄料理ですね。

それがなぜか「ヘルシー」だの「串焼き」だの
最近「沖縄」を隠したがっているような。

「食べ放題バイキング」？！


ま！いいたいことはよく分かります！
ことばが重なっていますが。はは。
980 円！
安いですね。

ワンプレートバイキングが 580 円！？
とても安いじゃないですか。



さて！どちらにしましょう。
思案しつつドアを開けたら
おね～さんが
「ワンプレートですね！」

“ いえ～す！”

なんか！即答してしまったのですが。

私のバイキング時の鉄則。
ひと口ずつ取ります。

皿がそんなに大きくありません。
みなさんは山のように上に重ねていましたが
私の美学にはありません。

あと 3、4 種類の料理は放棄。


もたもたしていたのでしょう！
おね～さんがごはんをよそってくれました。
もらったごはんは炊き込みごはんですが
白いごはんもありました。

味噌汁も入れてくれました！あんがと。

ごはんと味噌汁は
お代わりしてもいいようでしたが
これでおなかいっぱいになりました。

580 円は税込みです。
お財布にもヘルシーなバイキングでした。

沖縄料理というより
中華料理に近いお惣菜ばかりだったような。



（敬称略）