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相楽園の船屋形 [猫も歩けば棒立ち]

立派ですが!いかにも古そうな洋館。
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明治 43 年(1910)ごろの建築だとか。

あ!
これ!厩舎(きゅうしゃ)ですって!
馬の住まい。
軽々に「馬」なんて呼んでは失礼(!)ですね。
「おうまさま」ですね。

2 階建てになっていて
2 階が「おうまさま」の下僕(しもべ)の小屋!
今のことばでいえば厩務員宿舎になっていました。



相楽園(そうらくえん)にきました。
神戸市中央区にあります。
今まで横をかすめて歩いていましたが
入園して!驚いています。

現在神戸市が所有しているようですが
小寺泰次郎という人が自宅に造った庭園だとか。

明治の中期から 20 数年かけて築造されたそうな。

建てものは厩舎以外は
神戸大空襲(1945)で焼失してしまいました。

こんな大きな厩舎!
本宅はとてつもない規模だったのでしょうね。



ん!?
これまた古そうなオブジェ!?
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オブジェではありません。
煙突?!

煙突が阪神・淡路大震災時(1995)に
折れて落下したのだそうな。

その煙突の家は「旧ハッサム住宅」!
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この異人館は
厩舎より少し古い建築のようですが
昭和 38 年(1963)に神戸市に寄贈され
ここに移築されたとか。



厩舎とか広場とか西洋風のものもありますが
大きな日本庭園に多い
池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園
であることは分かります。
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以前に蘇鉄(そてつ)園と呼ばれていたように
蘇鉄の群落があります。
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洋風!和風?
なに風というのでしょうね。

池の端に奇妙なものが!?
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船屋形というものらしい。
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江戸時代(1682 ~ 1704ごろ)に造られた
川御座船(かわござぶね)の屋形部分だそうな。
2 階建てで 6 室あるとか。

実際に姫路藩主が
河川での遊覧に使っていたものだとか。
すごいものがありますね。



敷地が大変広い(19,566 m2)ので
古い建造物の移設や
保存の地に選ばれたようです。

先の大戦後に
神戸市が迎賓館として利用するようになり
新たに会館やら茶室やら建てたようです。

その茶室の浣心亭(かんしんてい)!
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戦後も遠くなり
茶室も古(ふ)りて
池や庭となじんでしまっていますが
訪れたときには立ち入り禁止!?
近寄ることも禁止されていました。

なじみ過ぎて
土に還る日が近くなっているのかも。あは。



静かです。
神戸の元町近くに
こんな静かなところがあるんですね。

赤鬼のような西洋の男性と
大和撫子(やまとなでしこ)というより
踏まれたつぶれた
姫撫子(ひめなでしこ)という方がいいような
日本の女性の
2 組のカップルが騒いでいましたが。


かたまりて咲きし桔梗の淋しさよ  万太郎
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(敬称略)
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