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道修町 神農祭 2016 [わが街・大阪ブギウギ]

適塾(大阪市中央区)の前を通り過ぎます。
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緒方洪庵(1810 ~ 1863)が開いた私塾。

洪庵の号の「適々斎」から
「適々斎塾」といっていたのが
「適々塾」になり「適塾」と簡略になったらしい。

大坂(大阪)は縮める呼称が
古来から特に多い地域です。

今でも「天神橋筋六丁目」を「天六」とか
「谷町九丁目」を「谷九」とか勝手に呼んでいます。

先日
「うえろく」に行くという老夫婦が
なにに乗ったらいいのか困っていました。

そんな駅!ありませんよね。

実は近鉄の「大阪上本町」駅を
土着のみなさんは「うえろく」と呼ぶのです。

この駅に隣接して
大阪市電の「上本町六丁目駅」があったらしい。
「上本町六丁目駅」略して「上六(うえろく)」!
でも!近鉄の駅は「上本町駅」
どこにも「六丁目」はなかったようですがね。

昭和 44 年(1969)に市電の駅も市電も廃止。
でも!近鉄の「上本町駅」を「上六」と呼びつづけ
「大阪上本町駅」と改称されている現在も
「上六」といっている人ばかり。
摩訶(まか)不思議な亡霊が漂っています。

「上六にきて」なんていってはいけません。
他国の人には分かりやすいように教えましょう。

とはいうものの!大阪人は
自分たちは地球の中心にいて
自分たちの常識が
世界の常識と信じている人ばかりですので
大変です!おつきあいは。



適塾と背中合わせの
愛珠(あいしゅ)幼稚園が改修されて
気のせいかピカピカしています。
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明治 13 年(1880)開園の古い幼稚園。
建てものは
1901 年建築のものが現存しているようですが。
先の大戦でも被害にあわなかったようです。

ここは江戸時代には主要な輸出品だった
銅を一括管理していた銅座の跡らしい。



幼稚園の前に「台抜き」ののぼり。
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手前には
「大正 7 年創業 名代きつねうどん」とあります。

「きつねうどん」の「台」とは「うどん」のこと!?

ちなみに「台がわり」といえば
「うどん」から「そば」へ変更!?

いや!「そば」から「うどん」に変更のときだけ
専用に使う業界用語かな?!

もっとも大阪では(各地で違いますが)
「きつねうどん」の「うどん」が「そば」に替われば
「たぬき」という呼称になりますけどね。

ついでにいえば
「きつねうどん」とは最近のことば!?
「きつね」または「けつね」が正調(?)大阪弁。
「うどん」をつけたらヤボったい。

それはともかく
「きつねうどん」から「台」を抜いたら
揚げののったスープだけ!?

営業時間ではなく
メニューもないので灰色の脳は
「?」のまま通り過ぎます。



苔が生えるほど大阪暮らしに甘んじていますが
今も毎日のように
「けったいな」大阪に出会います。



船場の薬問屋が集中する
道修町(どしょうまち)通りがにぎやかです。
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今年(2016/11/22・23)も
神農祭(しんのうさい)を催行しています。

神農さんと呼ぶ少彦名(すくなひこな)神社は
ビルとビルにはさまれて静かにおわしますが。
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今日は大勢の善男善女に押しかけられて
忙しいことでしょうね。

あ!?
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神農さんが出歩かれています。

ん?!
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どなたでしょうか。

あああ!どんどん集まってきました。
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まだまだ?
一体全体!なん体いらっしゃいますか。
「くすりのキャラクター大集合!!」だそうですが。



香具師(てきや)の屋台は
ほぼ 100 %食べものばかり。

みんな高価です。
飲みものなら近くのコンビニに行った方が
安くて衛生的なような。

お好み焼きが 150 円(税込)ですって?!
安さに魅かれてランチ代わりに。
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一銭洋食かキャベツ焼きみたいで
鶏卵も豚肉も入っていますが
ま!値段に見合っています。はは。

いいんです!
なんでも感謝しておいしくいただきましょう。



堺筋から入って
道修町通りを御堂筋まで抜けました。

御堂筋の公孫樹(いちょう)に晩秋の色。
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