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一庫ダムの初冬 柿の実探して [野道!山道!恋はけもの道!]

くだものの中でもっとも親しく感じるのは
「柿」なんですが。

毎年秋にはあきれられるほど食べているのですが
今年は 50 個も食べないうちに
シーズンが終わりました。
なにをしていたのでしょうか。

昨年「柿酢」の試作に成功したので
今年はもっと大量に作ろうと思っていたり
その前に柿の実がまだ青いときに作る
「柿渋」に挑戦しようかと考えていたのに
なにをしていたのでしょうか!
それも忘れていました。

初冬の今!どこかにまだ柿が採れたり
いただける場所はありませんか。
虫のいいはなしですが。

妙見山の西側
猪名川市と川西市の境のあたりを歩きます。



能勢電車の日生中央駅からとぼとぼ。

里古(ふ)りて柿の木持たぬ家もなし  芭蕉
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高い柿の木とたくさんの実が残っていますが。
これは持ち主がはっきりしています。
交渉するのは苦手!ながめて過ぎます。

燃える山を突き抜ける井補野トンネル。
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トンネルを越えると一庫(ひとくら)ダムの堰堤。
貯水湖は知明湖と命名されていますが
いつも緑色。
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初冬なのに緑色。

湖の縁を歩いて知明さくら橋へ。
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あれ!?
はるか眼下の水の上に柿の実?!
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カラスウリの実!?
いや!やっぱり柿ですよね。

知明さくら橋を渡り
先ほど歩いた岸を見れば。
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陽があたっている山と
かげっている山とのコントラストを
しばしながめて。



兵庫県立一庫公園にはい上がります。
爽やかな「森の広場」が広がっています。
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天気晴朗で穏やかな日なのに
夏のにぎわいはないですね。

広場にある
兵庫県立一庫公園ネイチャーセンターで
しばし!お勉強!というより休憩。

「台場クヌギ」があります。
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ここは「菊炭」の産地ですからね。

炭焼き用に切れば株元からひこばえが成長し
10 年ばかりしてまた伐採。
それをくり返せば株元が太って
「台場クヌギ」に化けるのだそうな。

掘り起こして展示するより
生きたまま公園内に植えてくださいよ。
その上に伸びている幹がないのも変でしょ。

屋内に展示するより
近くに誘導すれば!?
まだたくさんあるでしょう。

ネイチャーセンターに炭焼き窯がありました。
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横の山中からチェーンソーの音が響いています。
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急な山肌に大勢の人が。
炭焼き用に伐採しているのでしょうか。

自販機しかない広場ですが
「おにぎり」を売っていました。
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4 個 400 円の「焼きおにぎり」が
115 秒で出てくるようです。



丘からころがり落ちて再び人造湖の縁に出て
知明りんどう橋を渡ります。
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この橋を渡ったことがありません。

こんな天気のいい日にはどこへ出ても構いません。
のんびり浮き世のくさぐさを忘れて彷徨できそう。
渡ります。

一庫ダムの堰堤が見えます。
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ん?!
初めてではないですね。
なん度も見ている風景のような。
どうしてずっと渡ったことがないと
思いつづけていたのでしょう!今日は。

人より少ない脳細胞がさらに消えて行っています。

わ!
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鈴なりの柿の実。
もらってもいいような。
いいですよね。

でも!これも崖っぷちに生えています。
湖の上です。
ほんの 1m ほど先!無理すれば採れそうな。
無理して落ちたら!寒い?!
寒いと分からないうちに眠ってしまうかな!永遠に。



堰堤まで帰ってきました。

ふり返れば
知明さくら橋と地明りんどう橋の両方が見えます。
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堰堤の下流にも初冬の風景。
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下に降りて見上げると静かなたたずまいのダム。
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なんの収穫もなく
とぼとぼ尻尾を巻いて山を下れば
車道の真上に柿の実がありますが。
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これも採ることもできず
今日は!惨敗。



柿くへば鐘が鳴るなり東大寺

子規が
漱石から借りた 10 円を遊んでつかい果たして
東大寺の近くの宿で詠(よ)んだ句らしい。

今!東大寺の転害門(てがいもん)近くに
その説明板がありますけどね。

それを!

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

と変えて発表して
ま!日本人なら
だれでも記憶にある句になっています。

子規が法隆寺に行ったのかどうか
怪しいものですね。
カネがなくなってしまったのですから。

そんなことを考えながら帰ります。

カネもカキもまぼろしがいいのかも。



(敬称略)
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