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斑鳩 吉田寺放生会 竜田川 [町道!街道!眠り未だ足らず]

修学旅行だぁ!?
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日本人です。
法隆寺を拝観するんですね。
なぜかほほえんでしまいますね。

奈良も京都も英語と韓国語と中国語だらけ。
それにこのごろあんまり
修学旅行生に出会わなかったのですが。

よく考えたら
オラなんか
スマートな(?)おフランス人は
修学旅行なんかしたこと!
1 度もありませんな。
それなのにほっとすることもなかんべ。

鐘が聞こえます。

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

ここで
正岡子規の句も思い出してちょうだい。

夏目漱石から借金して奈良にきたものの
東大寺あたりでつかい果たして
子規はここには
こなかったような気がするのですが。

こられなかったという説もありますね。
結核がひどくて疲れて。

それはともかく
結核患者じゃないと作れない句だと
風天(渥美清)はいっていたそうな。
鐘の音ががらんどうの肺に鳴るのだとか。
風天も結核で生死をさまよっていますね。



いきなりバッタが頭にバッティング!
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フツーなら
NHK Eテレ(昆虫すごいぜ!)の
カマキリのママになりきった
香川照之のように
ムキになってつかまえに暴れる私ですが
これから吉田寺(きちでんじ)に行くので
おだやかを装います。

藤ノ木古墳。
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だれもいません。
木の下の影に入ってランチにします。
こんな史跡の上で
食べたり飲んだりしてはいけないような。

ひとりで素早くすませます。
大勢連れていてランチなんていうと
目立って叱られたりしますが
ひとりはこそこそできて!いいですね。

このあたりの観光地には
あんまり気の利いたランチはありません。
あるのでしょうけど
懐中不如意は敬遠してしまいます。

スーパー「サンディ」で買ってきたもんね。
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3 点合計で 158 円(税込)でした。
自分で作るより安くて便利。
すごい日本になったもんじゃのぉ。



室町時代の多宝塔のある
吉田寺(きちでんじ)に着きました。
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通称・腰巻寺。
腰巻を持ってきてお願いすれば
婦人病が平癒するのです。

婦人病の他に
苦しまずに一期を終えることができる
「ぽっくり往生の寺」でもあるのです。
ゆめゆめお疑いのないように。

そのありがたい
ご本尊の丈六の阿弥陀如来さまの前に
なにやらひかえています。
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鳥に魚のようです。
これから放生会(ほうじょうえ)
鳩にがし法要!魚にがし法要が
始まろうとしています。



私のような異教徒(!)のバチあたりは
本堂に入れる訳もなく
1 時間あまり外でぼんやりしていたら
あああ!
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みなさん!外に出てきて
白い鳩をにがしています。
わ!
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さっきのバッタのように
こっちに向かってきたものも。

そしてみなさん!移動してしまいました。
魚にがし法要ですね。

遅れて放生池に行ったら目前に魚の袋!?
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でも!杉の生垣の向こうで
なにが起きているのやら分かりません。

池につづく樋(とい)があって
そこから金魚(?)を放流していたようです。
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赤色ではなく!
害敵にねらわれにくい色の魚を
放流してやってくださいな。



歩きます。
龍田神社に参詣して。
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奈良街道かな!昔の面影が残っています。
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酒蔵も健在でした。
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猫坂?!
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前も後ろも右も左も坂なんですが。

竜田川に出ました。
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百人一首の在原業平の
「からくれないに水くくるとは」の
「もみじ」の名所もこの季節は緑色。

ちなみに「水くぐる」という人がいますが
間違いです。
水面を
紅のくくり染めにするということですから。
たぶん!落語の影響でしょうけど。
落語では
水をくぐらなきゃおさまらないのです。

あ!ミドリガメ!?
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あんな 20cm を越える大きな
ミドリガメはいないでしょう。
甲羅に緑色のコケ!?



三室山に上ります。
頂上に休憩所があります。
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しばし!能因法師の五輪塔と対峙します。
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能因法師の百人一首は

「嵐吹く みむろの山の もみぢ葉は
「たつたの川の 錦なりけり

百人一首やら和歌やらに造詣の深い
アラフォー(around 40)の
おね~さんときたことがありましたね。

あの人も色気づいてどこかへ行って久しく
解説者がいなくて
もう秋の風が吹いています。

「去るものは追わず きたるものは拒まず」の
私の処世の方針がぶれることなく生きよう。
ま!みんな「去って」しまって
「きたるもの」がいなくなった人生ですがね。



三室山からころがり降りれば大和川。
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向こう岸に渡れば
JRや近鉄の王寺駅。

駅前の「りーべる王寺」の地下の
イートインスペースに降ります。
ひとりのときにはいつもそうしています。

今日は自分にやさしく「氷」でも。
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「スガキヤ」の「抹茶氷」200 円(税込)!
これくらいな出費で生き返った気がする
可愛い!小さな人生です。



(森英介著/風天 渥美清のうた/参照)
(敬称略)
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