万博記念公園の正月 とんど 吹田くわい [食い意地]
万博記念公園(大阪府吹田市)の
日本庭園の水面が凍っています。
人知れずサザンカが咲いて
その花びらが音もなく散っているくらいで
他に特筆すべき色はありませんね。
開園以来半世紀近く姿を変えない
「遠見の松」の丘に行けば
芝生の上に雪が残っています。
あらためて寒さを覚えます。
自然文化園のメタセコイアの林に立てば
広大な(5.5ha)「東の広場」がにぎやか。
「万博記念公園ニューイヤーフェスタ」
(2018/01/13)を催行しています。
男の子は独楽(こま)回し
女の子は羽根つきに
なぜか分かれて興じています。はは。
凧(たこ)揚げ!竹馬なんかは
男女の区別はないような。
「各地のお雑煮食べ歩き&おしるこカフェ」
という催しも。
地元・吹田(すいた)市の雑煮がありました。
丸餅にエビ(海老)!大根!人参!油揚げ!
なんといっても!
「吹田くわい(慈姑)」が入っています。
白みそ仕立てです。
吹田くわい!?
「なにわの伝統野菜」に認定されていますが
あまり遭遇する人生ではありませぬ。
小さい!
標準的なくわいに比べてはるかに小粒です。
ところがこのくわい!大変なくわい!?
明治の終わりに出版された
石塚月亭編/弦斎夫人の料理談/に
「吹田慈姑(すいたくわい)」があります。
弦斎夫人とは
大ベストセラー「食道楽」を執筆した
村井弦斎の奥方!大変な人です。
その人が「くわい」といったら
「吹田くわい」が一番といっているのですね。
昭和 5 年(1930)発行の
林春隆著/野菜百珍/によると
京都に「東寺くわい」という
ブランド品があったようですが。
天正(1587年~)のころ!
豊臣秀吉が聚楽第(じゅらくだい)を建造。
その長い堀(23km といわれています)に
「吹田くわい」を移植したのだそうな。
その子孫が
「東寺くわい」と名を替えているのですね。
すごいぜ!吹田くわい。
余談ですが
現在!京都の錦市場なんかで
「河内くわい」というくわいが
売られていますが
河内は吹田の近隣ですので
おなじルーツかと思ったら
上野修三著/口福耳福/によると
まったく別もののようです。
「吹田くわい」は江戸の高名な学者の
頼山陽がたいそう評価したと
地元民はいいますが
今!手元にある
頼山陽の詩文をめくったものの
そんな文言は見つけ出せませんでした。
ん!?
地元野菜の販売もありましたが
その中に「吹田くわい」が 2 種類!?
上の段のものが私の知っているもの。
栽培条件が違えば
下のように大きなもの!
フツーに店頭にあるようなくわいになると
生産農家だというおばちゃんの弁。
愚かなものは半信半疑です。はは。
「大とんど焼き」!
高さ 10m ほどの
主に孟宗竹の山に点火されました。
風にあおられて
パンパンパンと竹のはじける音。
風下の私に逃げるようにと
係の人がなん度も忠告にきましたが。
無鉄砲!変にゆがんだ度胸の阿呆は
いうことを聞かず。
すみません。
ああ!これが「爆竹」!
爆竹の音を聞いていたかったのです。
今!日本のしきたりのルーツになっている
6 世紀の梁の荊楚歳時記に
正月元旦には
「まず庭前に爆竹し」とあります。
悪鬼をはらうためなのですね。
添え書きをみて想像するに
青竹のはじける音がいいのだそうな。
ちなみに
「爆竹」という単語や翻訳語は
日本だけに残っていることば?!
現在の中国で
めでたく鳴らしているのは火薬だけ!
だから本場では
「爆竹」という単語は使わないのだそうな。
はは!
新興宗教の妄信行列のように
燃え残った「とんど」に向かって列が!
熾火(おきび)で
さつまいもを焼いているのです。
500 人ばかり並んだからでしょうか!
もう!並ばないで!と
係のおね~さんが声を枯らしています。
私が最終!ほぼ 500 人目!?
イモは 250 個用意しているとか。
抽選ですね!
ふたりにひとつ当たりますね。
30 分並んでいて!はずれました。
ま!そんな人生です。
だれかといっしょだったら
ひとつくらい当たって半分食べられたかも。
ま!それもない寂しいさだめの人生です。
帰ります。
春から半世紀近く秘められていた
「太陽の塔」の内部の公開が始まるとか。
(上記図書の他)
(宗懍著/荊楚歳時記/守屋美都雄訳注/参照)
(敬称略)
日本庭園の水面が凍っています。
人知れずサザンカが咲いて
その花びらが音もなく散っているくらいで
他に特筆すべき色はありませんね。
開園以来半世紀近く姿を変えない
「遠見の松」の丘に行けば
芝生の上に雪が残っています。
あらためて寒さを覚えます。
自然文化園のメタセコイアの林に立てば
広大な(5.5ha)「東の広場」がにぎやか。
「万博記念公園ニューイヤーフェスタ」
(2018/01/13)を催行しています。
男の子は独楽(こま)回し
女の子は羽根つきに
なぜか分かれて興じています。はは。
凧(たこ)揚げ!竹馬なんかは
男女の区別はないような。
「各地のお雑煮食べ歩き&おしるこカフェ」
という催しも。
地元・吹田(すいた)市の雑煮がありました。
丸餅にエビ(海老)!大根!人参!油揚げ!
なんといっても!
「吹田くわい(慈姑)」が入っています。
白みそ仕立てです。
吹田くわい!?
「なにわの伝統野菜」に認定されていますが
あまり遭遇する人生ではありませぬ。
小さい!
標準的なくわいに比べてはるかに小粒です。
ところがこのくわい!大変なくわい!?
明治の終わりに出版された
石塚月亭編/弦斎夫人の料理談/に
「吹田慈姑(すいたくわい)」があります。
弦斎夫人とは
大ベストセラー「食道楽」を執筆した
村井弦斎の奥方!大変な人です。
その人が「くわい」といったら
「吹田くわい」が一番といっているのですね。
昭和 5 年(1930)発行の
林春隆著/野菜百珍/によると
京都に「東寺くわい」という
ブランド品があったようですが。
天正(1587年~)のころ!
豊臣秀吉が聚楽第(じゅらくだい)を建造。
その長い堀(23km といわれています)に
「吹田くわい」を移植したのだそうな。
その子孫が
「東寺くわい」と名を替えているのですね。
すごいぜ!吹田くわい。
余談ですが
現在!京都の錦市場なんかで
「河内くわい」というくわいが
売られていますが
河内は吹田の近隣ですので
おなじルーツかと思ったら
上野修三著/口福耳福/によると
まったく別もののようです。
「吹田くわい」は江戸の高名な学者の
頼山陽がたいそう評価したと
地元民はいいますが
今!手元にある
頼山陽の詩文をめくったものの
そんな文言は見つけ出せませんでした。
ん!?
地元野菜の販売もありましたが
その中に「吹田くわい」が 2 種類!?
上の段のものが私の知っているもの。
栽培条件が違えば
下のように大きなもの!
フツーに店頭にあるようなくわいになると
生産農家だというおばちゃんの弁。
愚かなものは半信半疑です。はは。
「大とんど焼き」!
高さ 10m ほどの
主に孟宗竹の山に点火されました。
風にあおられて
パンパンパンと竹のはじける音。
風下の私に逃げるようにと
係の人がなん度も忠告にきましたが。
無鉄砲!変にゆがんだ度胸の阿呆は
いうことを聞かず。
すみません。
ああ!これが「爆竹」!
爆竹の音を聞いていたかったのです。
今!日本のしきたりのルーツになっている
6 世紀の梁の荊楚歳時記に
正月元旦には
「まず庭前に爆竹し」とあります。
悪鬼をはらうためなのですね。
添え書きをみて想像するに
青竹のはじける音がいいのだそうな。
ちなみに
「爆竹」という単語や翻訳語は
日本だけに残っていることば?!
現在の中国で
めでたく鳴らしているのは火薬だけ!
だから本場では
「爆竹」という単語は使わないのだそうな。
はは!
新興宗教の妄信行列のように
燃え残った「とんど」に向かって列が!
熾火(おきび)で
さつまいもを焼いているのです。
500 人ばかり並んだからでしょうか!
もう!並ばないで!と
係のおね~さんが声を枯らしています。
私が最終!ほぼ 500 人目!?
イモは 250 個用意しているとか。
抽選ですね!
ふたりにひとつ当たりますね。
30 分並んでいて!はずれました。
ま!そんな人生です。
だれかといっしょだったら
ひとつくらい当たって半分食べられたかも。
ま!それもない寂しいさだめの人生です。
帰ります。
春から半世紀近く秘められていた
「太陽の塔」の内部の公開が始まるとか。
(上記図書の他)
(宗懍著/荊楚歳時記/守屋美都雄訳注/参照)
(敬称略)