SSブログ

カミングアウト アウティング [小市民ぼうちぎり]

昔!某金融の外交の連中がいっていました。

「顧客を結構裸にできるものですよ」

毎日!かわしたことばを
メモしておくだけでいいのだそうな。

あるときに「桜島の灰をかぶって育った」といい
別の日には「姉が東京にいる」というのを
つなぎあわせていけば
細かい人物像が浮かびあがるというのです。

小出しですから相手は少しも
カミングアウトしたつもりはないのですが。

その過程で
その人の金融資産が丸分かりというのです。

「税金は高いですね」
なんて軽いひとことから
「父親の遺産を相続したら 500 万円も取られた」
なんてぼやきを聞けば
逆算して遺産の金額を類推できますね。



氏素性を名乗らなくてもいいハイキングを
私製造語「仮面ハイキング」と呼んで
企画していますが。

めったとないのですが
予約して行かねばならない場所もあります。

そのときに場所によっては
参加者全員の名前と年令を聞かれるときがあります。

灰色の頭の中をフル回転させて
おおよそのみなさんの名簿を作成します。

年令はA>B>Cの順でした!たしか。

CとDは干支(えと)が同じといっていたような。
するとDはCの 12 歳上?!

昨年の夏にEが還暦だと騒いでいました。
そのときに来年はオレだとDがいっていましたね。

なんてジグソーパズルか
年輪年代学かをやっているかのようです。

だれかひとりふたり正確な生年月日をいえば
あとの人の年令はずるずると特定できるような。



「顔だけじゃ年令が分かりませんから」

外回りの営業の若い男の子がぼやいていました。

すごくいい客を自力で獲得できたのですが
おじゃんになったとか。

よせばいいのに
支店長が出しゃばってあいさつに行くといいます。

社内旅行のついでに買った安ものの菓子を持って
大きな顔して乗り込んで行ったそうな。

大変個性が強く偏屈なマダムですので
「ぼくがしゃべりますから」
「横で頭を下げていてください」といったのに
支店長はいきなり
「あ~!可愛い!」
「可愛いお孫さんですね!」とお世辞をいいました。

どう見ても
老婆が孫のあかちゃんを抱いているとしか
見えませんから。

菓子は投げ返され
取り引きは中止になったそうな。

その老婆(?)があかちゃんのママだったのです。
そして!彼女は年令のはなしが大嫌い!
まして!おばあちゃんだなんて。



若作りは多いのですが
老け作りは難しいらしい。

この女性はお上手(?)かも。

老け作りといえば
金原亭馬生(10 代 1928 ~ 1982)が有名。

40 歳のころ
70 歳の姿になって(?)ご機嫌でいたそうな。

先輩の林家三平(先代 1925 ~ 1980)たちを
長い間!後輩だと思っていて
大きな顔をしていたそうな。



「わたし!なん歳に見える?」

なんて尋ねてくるばばぁ
いや!奥さまがいます。
じじぃにもいますけど。

どうでもいいです!
知りたくも!答えたくもありましぇん!

重ねて問うので閉口しますなぁ。

たぶん
「60 歳!」なんて気をつかって若くいい返せば
「70 歳よ!」なんて
得意気にいいたいだけなんでしょうけど。

「75 歳!」なんて答えたら怒るんでしょうね。
うっとうしい連中ですねぇ。

最近!そんなときには
「99 歳!」とか
「111 歳!」とか答えることにしています。

見た目よりうんと高くいって機先を制します。

うんと低く
たとえば 70 歳の人に 28 歳といえば
「ちゃんと答えて」なんて会話がつづきます。

会話を腰砕けにして終わらせるには
うんとプラスするのがいいような。

お試しあれ。
けんかになっても責任はとれませんが。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感