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荒牧バラ公園の秋 [解語の枯れ尾花]

伊丹市の荒牧バラ公園の秋。
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咲いていますね。
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夏鶯千囀弄薔薇
 かおうせんてんして しょうびをろうす

晩唐の杜牧(803 ~ 853)の詩
「斉安郡後池絶句」にあるように
バラ(薔薇)は夏の花のような。

同じ時代の高駢(? ~ 887?)も
「山亭夏日」に

一架薔薇満院香
 いっかのしょうび まんいんかんばし

と詠んでいます。

俳句の季語も夏のようですが。

イングリッシュローズの地の
ワーズワース(1770 ~ 1850)は

愛(め)でにし処女(おとめ)は
初夏(はつなつ)の
薔薇(そうび)のようにも 見えしころ

なんていっていますから
やっぱり初夏の花なんですよ!きっと。

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園芸の世界では春に咲くものを
「一季咲き」と呼ぶようです。
「春咲き」なんて呼ぶことはあっても
「夏咲き」とはいわないとか。

ワイルドローズ(野生種)や
オールドローズ(19 世紀後半までのヨーロッパ種)は
ほとんど「一季咲き」らしい。

ふた系統以外の
複雑な交配の果ての
現代のバラはモダンローズと呼ぶと習いましたが。

秋に咲くバラはモダンローズに多く
「秋咲き」とはいわず
「四季咲き」といわねばならないようです。

一見「四季咲き」のような
「返り咲き」のバラもあるとか。

「返り咲き」とは春に咲いた後
剪定したらまた咲く花のこととか。
つるバラに多く見られる性質だそうです。
剪定しなかったら咲かないのかな。

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現代のバラの祖先は 8 種類だといいますが
日本原産のノイバラと
テリハノイバラがその中に入っているとか。

それなのに日本のバラ園では
病害虫が多く!
いや地現象(連作障害)を起こし!
多肥を好み!
排水性と保水性の両方のある土を好み!
剪定にうるさく、、、!

まぁ!大変!
多大な費用がかかります。



天神川沿いを歩きます。
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伊丹市はよく歩いているつもりなんですが
少しも地理・地形!
地図が把握できていません。
なぜかちっとも覚えられません。
気合が入っていませんね。

天神川も御多分に洩れず
河底!側壁ともにきれいに改修されています。
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「水清無魚・無虫」ですが
ここのブロックにはひと工夫があるようです。

ゴミだまりの汚く見えるところに
小魚が集まっています。
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白河の清きに魚も住みかねて
もとの濁りの田沼恋ひしき!かも。

御多分に洩れず!
コイ(鯉)とアカミミガメは多い。
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尾花と黄色い花がまぶしい秋。
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逆光だからですか。
南に向かっていますからね!はは。



見覚えのある昆陽池(こやいけ)に着きました。
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白鳥の数が多い池ですね。

ハイカーの団体につづいて「たんたん小道」に。

気根のある小川が干上がっています。
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この気根はラクウショウ(落羽松)でしたか。
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落葉が川に落ちるから
水を落としているのでしょうか。
タニシが苦しんでいますが。

伊丹市の接待所(?)だという人もいる
鴻臚館(こうろかん)のある緑ヶ丘公園。
池の中にある建てものには
「亭(ちん)賞月亭(しょうげつてい)」と
命名されているようです。
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ホトトギス(杜鵑草)の咲く
伊丹緑地を帰ります。
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(石川忠久著/夏の詩 100 選)
(田部重治選訳/ワーズワース詩集)
(タキイ種苗発行/たのしい「バラづくり」)
(講談社編/園芸大百科事典/等を参照)
(敬称略)
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