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関西文化の日の京都鉄道博物館 [平安京有情]

関西文化の日(2017/11/18・19)です。

関西のミュージアムの
約 690 施設が開放されます。
開放とは入場料が無料ということ。

初めから無料の博物館もありますから
もろ手をあげて
はしゃぐこともないのですが。

それでも貧乏人にはありがたい。
今年は 18 日に
京都で 8 施設を巡って
お勉強(?)しようと決めていたのですが。

やっと
ミュージアムに行けるようになったときは
19 日のJR京都駅で
午後 4 時になっていました。
どこにも行けやしません。
どこももう閉館時刻です。

あ!?
あります!
17 時 30 分から開放のところが。
京都鉄道博物館です。

一般の営業が終わってから
貧乏人のために!いや
「文化」を愛する人のために
入館無料で入れるのですね。

セコいことをいわず
昼間に行ってほしいもの。
こちらがセコいことをいって!すみません。



そこでお勉強しましょう。

京都水族館の前を通り
梅小路公園を横切って
とぼとぼと歩いていたら
「緑の館」の中の「京野菜レストラン」が
目に留まりました。

今日は朝にコンビニの 119 円の
サンドイッチを食べただけ。
ランチはしていません。

京都鉄道博物館の通常の入館料は 1,200 円。
1,200 円払ったつもりでごはんを食べます。
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夕方ですがランチもできるとのこと。
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「秋たっぷり!」という
1,000 円(税込)のランチをもらいます。
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量がたっぷりではありませんが
コーヒーつきでこの値段なら
なんでも高い京都ではお得かも。

ごぼうがおいしい。

有料の「朱雀の庭」がかいま見られます。
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暮れて行きますね。



もうたそがれの秋の夕暮れ。
寒くてたまらなくなって
京都鉄道博物館の
「関西文化の日」オープン。

いつも塀のすき間から
のぞいていたところから!はは。
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広いですねぇ。
鉄道ファンでもないので
どこをどう見たらいいのか分かりません。

大昔の食堂車をのぞいてみます。
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昔の食堂車も。
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これでもかというほど
多くの車輛を展示しています。
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これでは入館料 1,200 円でも安く感じます。



ワットの蒸気機関!?
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産業革命のころのですか!?

ロコモーション!?
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これですか?!
「Come on baby, do the loco-motion」の
歌の中だけのことかと思っていたけど。


昔も駅舎は標準化されていたのですか。
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支保工!?
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トンネル工事の仮設ですか。

お勉強になりますねぇ。
すぐに忘れるでしょうけど。



館内にレストランがありました。
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もう営業は終わっていましたがね。

なかなか面白いメニューですね。
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たこ焼きうどんは想像に難くないのですが
「ドクターイエローハヤシライス」
「義経号京風中華そば」等々
鉄道ファンが喜びそうなネームのものばかり。

特大な鉄道ジオラマ。
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屋上はスカイテラスといいますが。
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夜には寒いだけ?!

転車台でしょうか。
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扇形の車庫には十数の蒸気機関車が!?
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よくぞ収集したものです。

しかし!昼間に明るいところで見たいもの。



もうおなかがいっぱい!
こんなにたくさん
「鉄道」を見たのは初めてです。

興味がある人なら
1 日かけても飽きないかも知れません。

どこか郷愁を誘うような改札口を
通ってみてから帰ります。
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大阪城公園の黄葉 [草のゆかり]

「十月(かむなづき)
「時雨(しぐれ)に逢へる もみち葉の
「吹かば散りなむ 風のまにまに

万葉集(1590)の
「もみじ(もみち)」の歌。

万葉集では
「もみじ」はどんな色でしたやら。
白文で見てみますか。

「十月
「鍾禮爾相有 黄葉乃
「吹者将落 風之隋

「黄葉」を「もみじ」と読んでいますね。

大阪城公園。
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公孫樹(いちょう)が色づいています。
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市民の森の周囲です。
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これが
万葉集の「もみじ」の色でしょうか。
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そもそも「もみじ」の
「もみ」とは「紅絹」
ベニバナ(紅花)を
「もんで」作る色だから「もみ」!
赤色じゃないんですか?!

ま!ベニバナの花だけ見れば
橙黄色かも知れませんが
それは「葉」じゃないですから。

ん?!
無学ゆえのささやかな疑問ですが
万葉のころ
ベニバナが渡来していたのでしょうか。

あら!?

「もみち葉は
「今はうつろふ 吾妹子(わぎもこ)が
「待たむといひし 時の經(へ)ゆけば

あの人が待っているわといっていた
ときが過ぎます。
もみじが散ります。

そんな寂しい意味はともかく
白文を見ると

「毛美知婆波
「伊麻波宇都呂布 和伎毛故我
「麻多牟等伊比之 等伎能倍由氣婆 (3713)

「もみち」は「毛美知」表記ですね。

「黄葉」と「毛美知」はおなじもの?!

園内の桜やメタセコイアは
「紅葉」になっています。
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いつから「もみじ」は
主に「紅葉」となったんでしょう。

たしか白居易の詩に

「林間に酒を煖めむと紅葉をたく

なんてあると聞いたことがありますが。

「林間煖酒焼紅葉

かな。

この「紅葉」を
「もみじ」と読んでいいのかどうか
知りませんが。

「醒睡笑」に

「お茶をもみぢにたてよ

と!院主が小姓にいっています。

「もみぢ」の別のいい方は「こうよう」
お坊さまは
「こうよう」にたてるように
シャレていったのですね。

「こうよう」は関西のことばづかいで
「濃くよく」の音便かも。

その「こうよう」
「黄葉」か「紅葉」か!
お茶の葉によっては
どちらの色にもなりますけどね。

大阪城公園には
黄葉がたくさんありますが。
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でも寒くなったので帰ります。
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「めづらしと
「わが思(も)ふ君は 秋山の
「初黄葉(はつもみちは)に
「似てこそありけれ

万葉集(1584)の恋の歌。
いつの時代も恋はいいものですね。



(安楽庵策伝著/醒睡笑/鈴木棠三校注/)
(白文及び新訓 万葉集/佐佐木信綱編/)参照
(敬称略)
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ポンポン山から紅葉の道へ [野道!山道!恋はけもの道!]

「恋にもぞ
「人は死(しに)する水無瀬河(みなせがは)
「下(した)ゆ吾(われ)痩(や)す
「月に日に異(け)に

万葉集(598)です。
笠女郎(かさのいらつめ)が
大伴家持に贈った歌だそうですが。

「恋に人は死ぬこともありますよね。
「私も人知れず日ごとやせて行きます。
とか考えればいいのでしょうか。
まるで私の恋のようです。
(ウソついてすみません)

私の知っている水無瀬川は
淀川(桂川)に流れ込んでいる川ですが
この時代の歌にある水無瀬川とは
特定の川というより
「下」にかかる枕詞というだけ?!

水の見えない瀬の下の流れ!?
つまり「人知れず」をさすだけのこと?!



そんな実のないことを考えながら
だらだらと夢遊病者のように登って行けば
京都市と大阪府島本町の境界にある
釈迦岳に着きました。
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なんの変哲もない
雑木林の中の盛り上がりのようですが
その昔には
石でできたお釈迦さまがおわしていたから
釈迦岳というらしい。

このあたりに
水無瀬川の源流のひとつがあるそうですが
よく分かりません。
ま!息が切れて
思考力も観察力もありません。

東海自然歩道に合流したいのですが
再び!ぼんやり歩いていたら!
あれ!?
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ポンポン山!

もう東海自然歩道に合流していたのですね。

この上で四股を踏んで
ポンポンと鳴る音を聞きましょう。
と!先達はよくいったものですが。

鳴りませんけどね。
こだまにもなりませんけどね。

今!たわむれに試行してみたくても
先着の大勢のハイカーが
待てど暮らせど
弁当なんぞ広げて去ろうとしません。
さらにどんどん増えて行き
山頂は通勤時の満員電車状態。

写真も撮れやしない!

お!「クマ(熊)」がいるんですね。
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クマにご登場願えれば
山頂は空くのでしょうけどね。

それも望み薄!下ります。



尾根道が心地よろしい。
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天狗杉といわれている古木です。
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突然!燃える世界が!
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宝亀年間(770 年ころ)創建といわれる
古刹の本山寺(ほんざんじ)に着きました。
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紅葉の中にきれいなトイレがありました。
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ここから
丁石は残されているものの
幅員のある舗装された道になります。
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紅葉に囲まれた広場があります。
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「神峯山寺の森 いこいの広場」が
できていました。



神峯山寺(かぶさんじ)も紅葉の中。
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ここも先ほどの
本山寺とおなじ時期に建てられた古刹。
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入山料が必要!?

最後にきたときには取られませんでしたが。
あれから幾年
あのときのハイキングのメンバーの
ほとんどは消息不明かな。
2、3 の人は鬼籍に入っているはず。

ときは流れて帰らず、、、。

「拝観料は紅葉のときだけ」
「もうすぐ無料になる」と
突然現れた刀自が教えてくれます。
門前の茶店のおばちゃんでしたか。
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火が燃えています。

火にすいよせられます。
まるで蛾(が)ですね!
私は冬の蛾。

なにかいただきますか。
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人生いろいろありますね。
深い愁いが押し寄せてきて
ランチする気も失せて
抹茶をいただきます。
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赤い羊羹(ようかん)が甘い。



(新訓 万葉集/佐佐木信綱編/参照)
(敬称略)
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ホコテンの国道 寿司店のバイキング [たべほ!ブフェ!バイキング!]

「楠木正行公墓」とありますが。
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「施主 中村雁治郎」とも。
この表記なら初代の雁治郎かな。

ま!
だれがだれの墓石を建ててもいいですが
ここはプラットフォームですけどね。
近鉄奈良線の
瓢箪山(ひょうたんやま)駅です。

ここで近鉄線と交差しているのが
東高野街道。

東高野街道は
1 度は通しで歩いてみようかなと
思ったこともある高野街道。
思っただけですぐ忘れましたが。
京都府八幡市から大阪府河内長野市まで
長い!気が遠くなりそうです。

東高野街道のこのあたりは
昭和 38 年(1963)に
国道 170 号と指定されたらしい。
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国道が毎日
ホコ天(歩行者天国)になっています。

さらにアーケード街。
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「サンロード瓢箪山」とあります。

南に進めば近鉄線。
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踏み切りを渡れば
「ジンジャモール瓢箪山」という
アーケード街。
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「ジンジャモール」とは
なに語なんですか?
「ginger」なら生姜。
生姜商店街ですか。

違いますね。
瓢箪山稲荷神社があるから
「じんじゃ」なんでしょう。
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「瓢山稲荷神社」?!
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「瓢山神社」!?
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この神社に
いろいろな表札(!)が掲げられていますが。



昼どきに
たいそうはやっている店舗がありました。
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「清水」とあります。
「炉ばた」ですか。
「寿し・割烹」ともありますが。
たしか地元・東大阪市在住のおじさんが
「清水寿司店」といっていたような。

いいですね!たくさんの名前があるのは。
私にもたくさんの代名詞があるような。
けなされているものばかりですがね。

大きな店舗でしたが。
たぶん一番大きい部屋に通されました。
一番の上客!じゃないんですね。
予約客が多そうで
飛び込みは大部屋ゆきかも。

「お昼の定食」がたくさんあります。
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1,000 円(税込)のものは
清水丼定食(海鮮丼)
つくり定食
にぎり定食
天ぷら定食
天丼定食
うな丼定食
てっか丼定食
にゅうめん定食
うどん定食
等々。



「つくり定食」を注文。

「つくり」とは日本語です。
刺し身の主に関西での呼称です。
江戸時代の「守貞謾稿」に
「刺し身」と「つくり」の考察がありますが。
(お暇なら拙ブログ 2013/01/19 をご笑覧あれ)

定食に「お総菜バイキング」がついています。

ひと口ずつ取ってきましたが。
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けっこう!品数がありました。

おでんは全部いただけません。
全ネタを取ってくると
それだけでおなかがいっぱいになるから。
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焼きそばなんて食べていたら
もうすっかり満腹になったところに
「つくり定食」がきました。
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お得感がありますね。
若いママたちと幼児のグループもいました。
寿司屋でママ友会ができるんですね。

あれ!?
料理が入れ替わっているのでしょうか。
見慣れない(?)ものを食べている人も。

もう少し頑張って
玉子サンドとフルーツも食べますか。
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ふしぎなことがいっぱいの
面白い町ですね。

おなかもいっぱいになって
しばし!
机上を右へ左へまっすぐ走る
ちっちゃい!可愛いものとたわむれます。
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若さはいいなぁ。

近松忌 鋭角に走れ 走るとも  ほっ



(敬称略)
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落花生ごはん [七面鳥六目半ごはん]

まだ花は咲いていますが
あまり期待できないので
トマトを片づけました。

それで
トマトの鉢に居候させていた
落花生(らっかせい)の株を
ふるえばいくつか出てきました。
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「落花生といっても通じないんですよ」

だれかがいっていましたね。
けっこう年をくっている人が
知らないらしい。

「ピーナッツの呼称しか」
「なくなったのでしょうか」

なんて憂えています。

昭和 5 年(1930)発行の
「野菜百珍」に
「落花生」がありません。

あ!?
「な」の項に記載されていました。

漢字は「落花生」で!
「な」の項に!?

「落花生」を
「なんきんまめ」と読むのかも。

ちなみに手元にある本を
ちょっとめくるだけで
おおげさにいえば
無数の名前が出てきました。

香芋(こうう)!鵲豆(じゃくよう)!
底豆!
地豆!長生果(ちょうせいか)!
唐人豆!土露子(どろし)!
蕃豆(ばんまめ)!眉兒豆(びじとう)!
いずれも異名同種らしい。

滴水果!落花松!落花参!
土果!及地果!唐豆も出てきますが
なんと読むのか分かりません。

私の手元にある広辞苑には
「落花生」ですが
「南京豆」ともありますけどね。

「松」「参」「長生」という字は
栄養価の高い作物につけているそうな。
たしかに落花生は栄養価が高そうです。

いにしえの人は
経験的に知っていたのでしょうか。



些少ですが
生の落花生が入手できたのですから
ごはんに炊き込んでみます。

落花生の
薄皮はむかないでおきましょう。
薄皮にしかない栄養素が
あると聞いたような。

その他!冷蔵庫にあるもの。
監獄のさつまいも!(拙ブログ 2017/11/12
油揚げ!エノキダケ!もいっしょに。

昆布茶と醤油と味醂と塩と日本酒を
テキトーに加えて。
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これはおいしい。

これでビールを飲むだけではおさまらず
焼酎をお湯で割って
ウイスキーも出して、、、。



莢(さや)のあるものを落花生。
莢から出したら南京豆。
バターと塩で味つけしたものをピーナッツ。

なんて
まことしやかに記述されてもいましたが。

「落花生」は奥が深そうです。

大昔に南京の街で
「南京豆といいたいですか」と
機先を制されました。

これは!?
(今!酔っ払って簡単には書けませんが)
根が深い悲しい歴史が
確実に潜んでいるような。

心して歩かねば!
なんて身震いした経験があります。



(青木恵一郎著/さくもつ紳士録/)
(とよた時・他著/イラストさくもつ事典/)
(林春隆著/食味宝典 野菜百珍/)参照
(敬称略)
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