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龍田大社から大和川吊り橋!横穴古墳群 [野道!山道!恋はけもの道!]

JR大和路線(関西本線)の三郷駅で下車。

駅から右手にゆるゆると上れば
風の神さま・龍田大社。
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龍田!
そう!竜田の紅葉で有名な里です。
が!皮肉なことに近年の行政の線引きがはずれて
竜田川は隣の町を流れています。

三郷町は奈良県の西の端
西隣りは大阪府!県境の町なんです。
昔からある奈良街道
奈良の人から見れば大坂(大阪)街道をたどり
大阪へ帰ります。



三郷駅にもどり左手に進みます。

道路にぽつんと墓石?!
しかし!「左 大阪堺道」とは道標!?
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ん?!大阪!
「大阪」「大坂」表記はかなり昔から
混在していたのでしょうか。

ゆるゆる上って峠八幡神社。
ここが実質の国境かも。

峠八幡神社の前に仏さま。
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「石造 地蔵菩薩坐像」と書いてあります。

座っているお地蔵さまとは珍しや。
初めてお目にかかりました。



大和川沿いを歩くことになります。
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川は流れやすいところを流れますよね。
川沿いに道があれば
それが一番高低差の少ない道に違いありません。

したがって
人々も楽な川沿いに住居を構えたりするのでしょう。
しかし!水が集まり!流れやすいところは
断層の割れ目なんかだったり?!
一番便利なところが一番危険かも。

渓谷の中!きれいに見えますが
奈良盆地の汚水を集めて流れていたんですよね。
今はどうか知りませんが。



河内堅上(かわちかたかみ)駅に出ました。
河内ということは
やっぱり大阪に入っていますね。

大和川を横断します。
吊り橋がありました。
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通路用吊橋(川端橋)と書いた
柏原市役所の表示板があります。
ということは市道ですか。

江戸時代には
「夏目茶屋の渡し」という
茶店と渡し舟があったそうです。



のどかと雑然の混在したような道をたどれば
ほどなくJR高井田駅。

駅前に高井田横穴公園が!

横穴公園ですから横穴だらけ。
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すごいですねぇ!
今!確認されているものが 160 基。
いったい!いくつあるものか分らないそうです。
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あ!松本清張の火の路。
物語の中で
横穴古墳の盗掘者が穴の崩壊で死んでいます。

「河内の玉手山」とあります。
そこも柏原市ですね。

柏原市は横穴古墳群が集中しているんですね。

だから!未調査のものを探して盗掘すれば
宝ものが出てくるのでしょうか。

たしか小説では盗掘シンジケートが存在していました。

危険な墓掘りをするもの!
発掘品に高度な細工をして価値を高めるもの!
ニセの鑑定書を書くもの!
高く売りさばくもの!

いずれもその道のトップの技を持つ専門家ばかり。
カネ儲けのためには
考古学さえゆがめている連中が
社会的地位もあるという小説だったような。



すっかり!空が高くなりましたね。
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(敬称略)
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