SSブログ

背割堤の桜は日本一 [解語の枯れ尾花]

京阪・八幡市(やわたし)駅を出て
御幸橋を渡れば天王山の裾を隠すように
川に沿って白い帯が下っています。
blog91.jpg

背割(せわり)の桜並木ですね。

「背割」とは
本名(?)が
国営公園 淀川河川公園背割堤(せわりてい)地区。

堤のこちらは木津川
向こうを流れるのは宇治川。
ここは河川がぶつかるところ。
ふたつの流れの中に堤防を造って
しばらく並流させてから合流させています。

さらに宇治川の向こうは桂川。
宇治川と桂川との間にも仕切りがあります。
ここは 3 川が並行して流れてから
合流する場所なんですね。
しかし!宇治川・桂川間のそれは
背割堤とはいわないようですが。



昨年(2013)の
お花見スポットランキング 1 位だったと
八幡市はいっているようです。

すごいですね。
blog92.jpg

およそ 10m 間隔に
桜(ソメイヨシノ)が並んでいます。
その数 250 本。

その個々の木が太い。
blog93.jpg

成人がふたりで
抱きかかえられないほどの木ばかり。

もともと!松並木だったそうな。
「山城の橋立」なんていわれていたとか。

昭和 53 年(1978)
松を切ってソメイヨシノを植樹したのですね。

すると!
樹齢 30 数年!?
そんな期間でこんなに育つのですか。

大木でも天狗巣病もヤドリギもないのは
管理がいいのでしょうけど
ここの乾燥と日照が
ソメイヨシノの生理に適しているような。

シロート判断ですので他言は無用に願います。



およそ 1.4km 歩けば
背割堤・桜並木の終端。
blog94.jpg

堤から降りて見上げると
ソメイヨシノの枝が
堤におおいかぶさるように垂れています。
blog95.jpg

木津川側を歩いて帰ります。
blog96.jpg

宇治川側も歩きましょうか。
blog97.jpg

みごとです。

ソメイヨシノの寿命は
短いと刷り込まれてきましたが
もしかして!管理と環境次第で
なん百年も延びるのかも。

ここで花見やウォーキングも
悪くはないですね。

来年!
怖いけど!刺激的で!キモ可愛い!(失礼!)
ハイキング仲間の
アラフォー(around 40)の発情大年増
いや!清純なおね~さんたちの
恋が成就して遠くへ行ってなかったら
企画しましょうか。はは。



ああ!来年のことかぁ!悲しいですね。
急に無常な思い。

  年年に
  人こそ旧(ふ)りて なき世なれ
  色も香も
  かわらぬ宿の 花盛り
  かわらぬ宿の 花盛り

  (中略)

  よしそれとても 春の夜の
  夢のうちなる 夢なれや
  夢のうちなる 夢なれや


年々人は老いて亡くなっていっても
桜の花はかわらず咲き誇る

いずれ自分がいなくなっても咲くだろう

うらめしいけど
花の盛りも春の夢
夢の中の夢のようにはかない

なんて大和猿楽の歌詩が
16 世紀の閑吟集にありましたが。

「桜花」に見る多くの日本人の無常観は
どこからきたものでしょう。
仏教の影響でしょうか。
だいぶ!大昔からあったようですね。

私もまた!
おフランス人といってはいますが
日本人の血が少しはあるんでしょう。



老人ふたりが
たんぽぽの花の中に並んで座って
おにぎりを食べていました。

ん!?
老カップルの前ににゃんこが!
blog98.jpg

なにか欲しいのでしょうか。

食べものの販売テントができています。
blog99.jpg

にゃんこになにか買ってやれと
高い空の向こうでだれかがいったような。
コメント(2)