SSブログ

饅頭祭 奈良の林神社 [南都有情]

「早く並びなさい」
blog61.jpg

見知らぬ地元の
おばちゃんたちにうながされました。

まだ朝の 9 時半前。
漢國(かんごう)神社の入り口。

近鉄・奈良駅の西側
南北の通り・通称やすらぎの道際。
今朝(2016/04/19)はにぎやかですね。

饅頭(まんじゅう)祭だそうです。

式典が終わったら
お供え饅頭がもらえるのだそうな。
そのために朝から並んでいるのですね。

饅頭ぐらいで、、、!
なんていいかけたら!
「とてもおいしい!ありがたい饅頭」と
おばちゃんたちにいいくるめられました。

まだ 100 人は並んでいないと思っていたら
10 分も経たないうちに
砂糖粒に群がるありんこのように
善男善女が押しかけてきました。



境内末社の林(りん)神社。
blog62.jpg

林浄因という中国人を祀(まつ)っている
「饅頭(まんじゅう)の社」だそうです。

狛犬か
眷属神(けんぞくしん)が座っているところに
饅頭の形の石があります。

饅頭塚もあります。
blog63.jpg

林浄因は中国浙江省の人。
北朝・貞和 5 年(1349)来朝。

大陸の饅頭(まんとう)や包子(ぱおず)を
日本の仏教徒はお供えに使えません。
そこで
肉のあんを小豆なんかのあんに代えて
饅頭(まんじゅう)を作ったのだそうです。



菓祖神(かそじん)
林浄因命(りんじょういんのみこと)に
全国から自慢の饅頭が供えられました。
blog64.jpg

饅頭祭が始まりました。
blog65.jpg

ここにも
行儀の悪い年寄りが多く集まっていますね。

私のようなバチあたりの
ゾロアスター教徒(?)さえ
式が始まれば脱帽しますよ。

帽子もアデランスも取らずに
バズーカ砲のような高価なカメラを提げて
境内をうろつく老人たち。

団塊の世代が退職して
お金と暇を持て余して
どこへでも出かけているんでしょうね。

欠礼を承知でいえば
たぶん!
先の大戦の混乱で教育もしつけもおざなりで
道徳も分からなくなった人たちが
親になって団塊の世代を作ったのでしょう。

こどもにしつけをしたくてもできなかったのでは。

しかし!教えられなかったら
自ら学べばいいようなものですが
だれも面倒なことはしませんからね。

あれ?!
その行儀の悪い団塊世代が親になったら
これまた!
こどものしつけができる訳がありません?!

さらにその次の世代も、、、!?

ああ!日本中!
まるでしつけができていない民族になった?!

老人の福祉や医療費は削減しても
教育に力を入れなければ
この国はもうじきダメになりますよ。



後ろの方に立っていても
テントの中の式次第はなにがなんやら。

いったん!外に出ます。
境内にトイレが見当たらなかったので。

登大路に出たら
道の向こうでは
「ランチ 500 円」の
置き看板を出しているところ。
blog66.jpg

奈良にも
私好みのランチがあるじゃないですか。

好みはただ安価だということだけですが。

「大和骨付鳥 一勝 近鉄奈良駅店」という
長い名前の店舗ですね。
長い名前は好みじゃありません。

ともかく開店一番に飛び込んで
そのワンコイン(税込)ランチを。
blog67.jpg

この日は鶏肉の竜田揚げでした。
おいしゅうございました。



また境内に帰り
咲いている藤棚を見ていたら
正午になりました。

お供えの饅頭の引き換えが始まりました。
blog68.jpg

上品な薯蕷(じょうよ)饅頭でした。

上方落語では
この薯蕷饅頭 1 個で
丁稚はすぐ寝返りますね。
それくらいおいしい饅頭です!はは。

9 時半に並んで引き換え券をもらい
12 時に饅頭にありつけました。
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

カウボーイ家族のサラダバーで満腹 [たべほ!ブフェ!バイキング!]

「ステーキを食べに行ったらね」

ん?!
アラフォー(around 40)のおね~さん。
ステーキですって!?

“だれといったの?!”

「ひとり!」

ウソだぁ!
今月の月極の駐車場代が
払えないといっていた金欠の人が!
どこかのオトコをだましたのでしょうよ。

また!そぞろ色気づいてきましたね。
春ですからね。
もっとも年中発情していますが
とくに顕著になる春、、、!
疲れが目立つようになった顏なのに
ツイッギー時代のような
ミニミニスカートをはいたりして。

「ツイッギーってな~に?」
「それより!ええい!うるさい!」
「黙ってお聞き!」
「あなたに教えてあげようと思っているのに」

早いはなし「サラダバー」単体でも注文できる
レストランに行ったそうです。

自分だけ
ステーキとサラダバーを食べてきて
私にはサラダバー単体ですか!
ま!いいですけど。



里山をはいずりまくって
イノシシと争って
松茸盗人(ぬすっと)をしながら
泥田に降りて
ドジョウをすくっているような、、、!
そんなイメージを持たれていますが
私には田舎暮らしは不向きなんですよ。

大隠(たいいん)は
朝市(ちょうし)に隠るという
反招隠詩の一節が好きです。

どんなに素晴らしい景色でも
5 分で飽きてしまう性格です。

雑踏に紛れていて
ときどき山中を彷徨する生活が好きなんです。

そんな性質なのに
根菜や菜っ葉を
ハラいっぱい食べたいのはなんでしょう。

よくキャベツなんかを
大量に炒めて食べたりします。
オリーブ油で炒めただけ。
素炒めですね!はは。

里芋や薩摩芋を煮干しで煮ただけのものが
鍋いっぱいあれば幸せを感じます。

「それだけで十分カントリーじゃないの!」

自分では洗練された都会のセンスが
身についていると思っているんじゃがのぉ!



あ!
ここかな。
地下鉄・御堂筋線の北花田駅を上がったところの
「カウボーイ(COWBOY)家族」というファミレス。

ロイヤルホストが名前を変えたのでしょうか。
そういう幸せそうなファミリーが
集結するような場所は
故意か偶然か避けている人生ですので
知識は皆無ですが。

おね~さんが行った店舗とは
違うと思うのですが!同じ系列でしょう。

ま!たとえ店内で鉢合わせしても
「しとめましたね!」とかいいませんけどね。
知らないふりして
観察だけしておきますけどね。

相手のオトコに
「冷静に!」なんて忠告しませんけどね。

私はスマートな!洗練された!
都会のセンスをまとっているもんじゃけん。



サラダバー単品だけ頼みます。
デート中ではないので
恥ずかしいこともなんともないもんね。

カレーがあるので
ステーキもハンバーグもいりまへん。
blog31.jpg

スパゲティもありました。
blog32.jpg

デザートとフルーツは
水を飲みながらいただきます。
ドリンクは水だけなんです。
blog33.jpg

これで税込み 972 円。
あんまり得した気分にはなりません。

そこで!もう一巡食べました。はは。

最後に緑色のものだけをてんこ盛りひと皿。
これくらいで勘弁してあげましょう。

支払いのときにレジで聞いたら
ソフトクリームも含まれていたとか。
残念。
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

服部天神で健脚祈願 [町道!街道!眠り未だ足らず]

阪急・服部天神駅です。
blog01.jpg

プラットホームの屋根を突き抜けて
クスノキが伸びています。

御神木でしょうか。
神棚があります。

この駅は
「服部」という名前じゃなかったですか。
今は「服部天神」です。
長くしないでください!
読んだり書いたりがメンドくさい。

駅前に駅名通りの「服部天神宮」があります。
blog02.jpg

能勢街道がかすめています。
上方落語の「池田のしし買い」で
頭の弱い男が急いだ道です。

絵馬。
blog03.jpg

「足の守護」とあります。
菅原道真が筑紫の大宰府に赴く途中
このあたりで持病の脚気に苦しんだようです。

ここに祀(まつ)ってあった
少彦名命(すくなひこなのみこと)に詣でて
平癒(へいゆ)したらしい。
それから「足の神さま」になったとか。

「足踏み石」なる石。
blog04.jpg

お賽銭を入れて
拝礼の上!ここに座って祈願すれば
足の悩みが解決するそうな。



実は!足が痛いのです。
今朝!起床して立ち上がったら
ひざが痛み!勝手にゆるんで
ベッドにあおむけにころがってしまいました。

歩き過ぎかも。

国民として勤労の義務を果たすこともなく
協調性もなく仲間はずれを甘受していますが
暦はみんなと同じなんですよね!
私にも日曜日がきました。

北摂の山中のハイキングのお誘いに応じます。

いつも私の拙い企画のハイキングに
文句もいわずに!
ま!文句は少々いってはいますが!
参加してくれているので
誘われたとき断るのは失礼です。
足が痛いくらいで。

阪急電車に乗りました。
まもなく中止の連絡がありました。

朝はまだ降っていて
そのせいか道悪で
強風警報か注意報かが出ているとかで、、、中止。

なんという軟弱な。

私の企画のハイキングでは
ここ 10 年で
台風が直撃したとき
1 回だけですよ!中止したのは。

「天気を選ぶなんて」
「ハイカーの名が泣くわ」

シンシア・メナデュー著/
大使夫人民宿の旅/食野雅子訳/にありますが。

著者は元駐日オーストラリア大使夫人。
ハイキングが雨のために中止になる
日本人の変な習慣(?)に驚いています。

私もおフランス人ですから(フランス人にあらず)
少々の天候でも行きます!行けますよ。

なんだかんだいっても!中止。
ま!足のためにはよかったのですが。
それで偶然にも
「足の神さま」にきてしまいました。

お賽銭がないので
こそこそと逃げます。
痛いのは歩いて治すんだ!貧乏人は。



近くにも静かで広い境内の神社がありました。
blog05.jpg

この住吉神社の本殿は
豊国神社の社殿を移築した由緒あるものだそうな。

横の川は天竺川(てんじくがわ)!
blog06.jpg

すごい名前ですが天井川ですね。
洪水に悩まされそう。

隠れるようにひっそりと経塚と書かれた碑が。
blog07.jpg

洪水から人々を守る祈願ですか。
天保 13 年(1842)建立とのこと。

今西家というお屋敷がありました。
blog08.jpg

奈良の春日大社の若宮の社殿を移築しているとか。
春日大社の南郷目代(なんごうもくだい)
早いはなし!
ここの荘園の荘官の邸宅だったのですね。



天竺川を下って
ひとつ大阪寄りの庄内駅に向かいます。

オペラ通り?!
blog09.jpg

向こうにある建てものは
ザ・カレッジ・オペラハウスだそうな。

伊丹(大阪国際空港)発着の
飛行機の轟音がひっきりなしに通り過ぎる下で
オペラとは面白い。

庄内駅前の豊南市場を徘徊して帰ります。
なにも買えないけど
市場めぐりは結構好きなんです。

あ!
blog10.jpg

日曜は定休日!

いつの時代の商売ですか。
最近は百貨店でもスーパーでも
休むことはまれですよ。



雨が上がり!陽が射してきました。
絶好のハイキング日和です。はは。
まだ 10 時です。
これからハイキングできそうですが。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

助松埠頭港湾労働者福祉会館でランチ [昼定食]

泉大津大橋を渡っていると
大きな船が見えました。
blog81.jpg

フェリーでしょうか。

このあたりにはやたら人工島だらけ。
ここは大津港というのでしょうか。
泉大津港というのか
それとも、、、まったく分かりません。

その人工島の中に
幅員のある自動車道が
まっすぐ大阪湾に向かってつづいています。
blog82.jpg

なんだよ!排気ガスの中を歩けというのか!と
一瞬毒づいたのですが
一段高いところに遊歩道が併設してあります。
blog83.jpg

下に自転車道も並行していて
なかなかの配慮じゃないですか。

それでも永遠に歩くような気がして
飽きたころに海が見えてきました。
blog84.jpg

15 分も歩いてはいないので
せいぜい 1.2km ほどの距離でしたか。



ちょうど正午の時報。

突き当たりにくるまがひしめいています。
blog85.jpg

「ラーメン」「カレーライス」の
のぼりがはためいています。

助松埠頭港湾労働者福祉会館!?

すけまつ!ふとう!こうあん、、、?!

長い名前ですね。
なんとかなりませんか。
なんともならんでしょうけど。

助松というおじさんが
不当に港湾で働かされて壊された体を
休めるところではないのですね。

その 2 階でしょうか!
少し階段を上がったところに
「レストラン 澪」がありました。

おお!窓外に大阪湾があります。
blog86.jpg

様子が分からないので
この日の「日替わりランチ」をもらいます。
blog87.jpg

税込み 580 円。

客はほぼ作業服の男性ばかりですが
女性も 1 割くらい。
ノーテンキな旅人は私だけかも。



フェンスと塀ばかりで
ただ!道を歩くばかり。
この島には
旅人に面白いものはまったくありませんね。

一所懸命働いている人に対して
不謹慎なことをいってすみません。

ん!?
怪しげなものが!
blog88.jpg

近づけませんが。

カメラで引き伸ばしてみます。
blog89.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

商店街消滅? カトルフィッシュサンド [食い逃げ未遂]

あれ?!
blog81.jpg

玉水メモリアルホール(玉水記念館)では!?
向こうにはっきり!くっきり!

こんなさっぱりした風景でした?!

突き当たってふり返ると。
blog82.jpg

ここに肥後橋商店街(大阪市西区)が
ありませんでしたか。

横に昭和 10 年(1935)建築で
国の重要有形文化財の金光教玉水教会会堂が
たしかにありますから!そのはずです。
blog83.jpg

玉水メモリアルホールの警備の人に尋ねます。

“ アーケード!ありませんでしたか?”

「ありました!この前まで」

昨年の暮れ(2015/12)か今年早々かに
解体・撤去したのだそうな。

私の記憶では
「日本一短い商店街」とかいう看板を
掲げていたのですが。

でも!長さが 79m もあったのですよ。
どんな定義でいっていたのか知りませんが
もっと短い商店街も
アーケード街もあるでしょう。

勝手に名乗っても
法律には触れないのかも知れません。

「市道になりました」

そうなんですか。
前はなんだったのでしょう。
そういえば!タイル敷きの道だったかも。
アスファルトが妙に新しいですね。

金光教の会堂とともに古い商店街だったのですが
社会情勢の変化にさらされています。



西にとぼとぼ歩いていると
柔らかく芽吹いている大木が。
blog84.jpg

細い路地の中。
ビルとビルにサンドイッチされていますが。

大きなイチョウ(公孫樹)ですね。
blog85.jpg

根元はおとながふたりで抱えるくらい。

こんな都会の中に
よくまぁ生き残っているものです。

根元に祠(ほこら)があります。
お地蔵さまでしょうか。



路地の突き当たりに
これまた歴史がありそうな
うどん店と喫茶店がありました。
blog86.jpg

地元の人じゃないと分かりませんね。

カトルフィッシュカツサンド?!
そんな置き看板の喫茶店
「ビクトリー」(大阪市西区江戸堀)にて休憩します。

L形になった店舗に
ふたり用のテーブルが 8 卓。
blog87.jpg

広いとはいえませんが
創業 87 年?!
レトロ感いっぱい。

カトルフィッシュカツサンドと
コーヒーのセット。720 円
blog88.jpg

カトルフィッシュはイカ(烏賊)ですか。
イカの 1 種ですね。
それを揚げていました。

カトルフィッシュの「カトル」を
「カルト」と読んでしまい
妖しいドキドキ感で
勝手に高揚していましたね。

教養のないものは
脚本にないこっけいさを表現できます。

ランチタイムが終わったのか
忙しい人はみんな出て行ったようです。

路地裏の隠れ家ですね。
表通りに出れば騒音のるつぼなのに
静かな落ち着いた店舗。

非生産性の生きもの(わたくしめにございます)が
100 年前からぼ~っとしているように
ふと思い出してコーヒーをすする午後。

100 年分のバチがあたりそう。
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理