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延命寺 観心寺の紅葉 [猫も歩けば棒立ち]

大阪府河内長野市の延命寺(えんめいじ)は
紅葉の名所として著名です。
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門の前に「不許葷辛酒肉入于界内」の碑。
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よく読めませんが意味は分かります。
ここから先には
俗っぽいものが入るのを許さないということですよね。
禅宗みたいですが真言宗の寺院らしい。

入山料は不要で
手軽なハイキングコース上にあります。
昨年もきました。(拙ブログ 2013/11/13
そのときはまだ青かったような。
なかなか紅葉の季節に
うまく巡り合う機会がありません。

今年は燃えていました。
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大阪府の天然記念物のカエデ
樹齢が千年ともいわれている
「夕照(ゆうばえ)もみじ」も見頃です。
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が!他の紅葉と混ざってあんまり主張がないのですが。
大きな株元のある石段の上に行っても
枝は主に下に向いて張り出しているので
こちらからは美しいとも思えませんが。
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門前でおばあさんの漬けた梅干を買いました。
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塩と天日でていねいに漬けられた梅は
塩がきつくても味わい深いのです。

柿と大きなカボチャも。
全部で 900 円。

買ったのはいいのですが
重いのなんの!

ザックのひもを肩に食い込ませながら
観心寺に向かいます。

昨年はわがままじいさまや
気ままなばあさまたちを
アラフォー(around 40)のおね~さんが
うまく丸めながら引率してくれましたが。

おね~さんもみんなもどこかへ行きましたね。

年年歳歳 紅葉相似たり
歳歳年年 人同じからず

なんてつぶやきながら歩きます。あは。



楠木正成像。
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観心寺(かんしんじ)山門の横。
開創は大宝元年(701)といわれている古刹ですが
楠木正成の菩提寺で
後村上天皇陵もあり
南朝ゆかりの寺として
もてはやされた時代があったようです。
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ここも燃えていました。
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建掛塔(たてかけとう)です。
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楠木正成が三重塔の建立を発願しましたが
造営なかばで討ち死にしたため
建築が中断されているそうです。
これは一重目なんでしょうか。

湊川の戦いで討ち死にした正成の首が運ばれ
ここに埋葬されているという首塚の上にも紅葉が。
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今日は気の置ける人はいないので
広い境内を歩いてみます。
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観光客の少ない隅の方に座って
おにぎりをひとつ食べます。
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おばさんをぞろぞろ引き連れた老人が通り過ぎます。
老先生(?)が
観心寺とその時代背景を説明しています。

正成は大楠公(だいなんこう)
その子の正行を小楠公と呼びますが
小楠公を「まさゆき」となん度もいっています。

「まさつら」と読むのじゃないんですかねぇ。

でも!一概に否定できない昨今。

「白村江」を
「はくすきのえ」と無理やり記憶しているのに
今の人は「はくそんこう」といっています。

「日吉大社」は「ひえたいしゃ」と習ったのに
みんな「ひよしたいしゃ」と読んでいます。

「聚楽第」を「じゅらくだい」が私。
「じゅらくてい」が若者たち。

臨済宗の「栄西」は「ようさい」じゃないんですか。
「えいさい」といわなければ笑われるような。

そんなこと!枚挙にいとまがありません。
時代の流れについて行けません。

先ほど求めた柿をがりりとかめば
住みにくい秋の空が高い。



(敬称略)
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