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レジェンド 火の鳥 [不謹慎ですが、、、]

梅雨空のようなうっとうしいはなしをします。
お急ぎの方
ご立腹しないでくださいね。



先日(拙ブログ 2014/06/02)ブログを書いていて
涙がどわ~っと出ました。

狂気です。
よいこには分からんでしょう。
ま!自分でもよく分かってないですが。

それは手塚治虫作/火の鳥/乱世編/を
思い出したからですが。

「あの文章はおかしい!」
「弁太(弁慶のモデル)は丸太ん棒で」
「義経の頭をたたきつぶしてはいない!」
という指摘がありました。

私が泣いた
昭和 55 年(1980)朝日ソノラマ発行の
「月刊マンガ少年別冊」と書いてある版では
たしかに!
弁太は義経の頭をつぶしているのですが。



私は漫画・劇画に
ほとんど接することはない人生ですし
手塚治虫の熱心なファンでもありません。

手塚のライフワークである「火の鳥」は
ひとつひとつ読み切りのようで
全部がつながっているようで
数々あるものの
なんとか編とは呼んでいますが
ナンバーがふってある訳でもありません。

目について気が向いたときとか
懐中に余裕があるときとかに
新刊だったり古書だったり
ぽつぽつ購入したものがわが家にあります。

だから!たとえば
鳳凰編は昭和 48 年(1973)虫プロ発行。
望郷編は昭和 53 年(1978)朝日ソノラマ発行。
太陽編は昭和 61 年(1986)角川書店発行。
ばらばらです。

大きさも装丁もばらばらに
10 数冊が出てきましたが。

あわせて
全部そろっているものかどうかも分かりません。



ん?!
乱世編は平成 15 年(2003)
角川書店発行のものもあるじゃないですか。

ああ!それには
弁太に追われた義経が
敵の矢に当たり落命しています。
たしかにこの単行本では弁太が直接殺していません。

これはいつの作品なんでしょう。
発行の平成 15 年(2003)には
手塚治虫(1928 ~ 1989)はすでに亡くなっていますが。



乱世編の
昭和 55 年(1980)朝日ソノラマ発行版と
平成 15 年(2003)角川書店発行版とを
あらためて読み返すと
まず!構成が違います。

差し替えられているページもあります。
部分的に絵やせりふが違うところは
数多(あまた)あります。

おんなじ吹き出しなのに
漢字を仮名に
逆に仮名を漢字にあらためられていたり。



乱世編について手塚は
朝日ソノラマ発行版の扉に
最初「COM」に描き始めたものの中断し
次に「マンガ少年」に
初めから描きなおしたと書いています。

しかし!不完全だったので
今回(朝日ソノラマ発行版)
意図した通りのラストになおしたとか。

さらに 23 年後の角川書店発行版では
ラストがまた違うのはどういう事情なんでしょうか。

少なくとも
「雑誌掲載版」「朝日ソノラマ発行版」
「角川書店発行版」の
みっつの乱世編があるようなんですが。
他にもあるのかも知れません。



あまり!知りもしないのに
清少納言(966? ~ 1025?)を
「なごんちゃん」なんて呼んで
「わが姉」と軽口をたたく軽薄な私ですが
よく考えたら!
枕草子もやっかいです。

オリジナルは残っていないようで
写本がいくつか現存しているのですね。
それらはかなり相違があるようで
持っている伝本が違うと
はなしが通じないことが多いですね。あは。

徘徊していると
枕草子ゆかりの山だとか
枕草子にのっている神社とか説明があるのですが
帰宅して私の持っているいくつかの枕草子には
まったく記述がない場合が結構ありますね。



枕草子は 1000 年前のはなし。
火の鳥は
わずか半世紀のこと。
それで伝本がいくつかあるなんて、、、。

すでに火の鳥は
「レジェンド(legend)火の鳥」になっているのかも。



余計なことですが
やっぱり!弁太が義経の頭を
丸太でたたきつぶすストーリィがいいです。

たたきつぶさなきゃイヤです。
その方が爽快で!好きです。



(敬称略)
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